杉並区が開催した12月13,18,23日の連続オープンハウスが終了しました。
1回目:12月13日(水)17:00-20:00阿佐ヶ谷地域区民センター
来場者20人程度。意見交換会(別室)10人程度。
2回目:12月18日(月)10:00-13:00産業商工会館
来場者少ない。意見交換会10人程度。
3回目:12月23日(土)14:00-17:00杉一小体育館開場時はパラパラとしか来場者はなかったが、終わり頃は40-50名程度が場内に。区職員約10名。
各回のオープンハウスでは、パネルの前で区職員が説明でフォロー。区民と区職員の個別の質疑応答等。中央部に模型。離れたところに区民意見を書き込む「ふせん」のパネル。総数は3日間で25通程度。
16:00頃より区職員が声をかけて希望者による座談会。司会は土田市街地整備課長。区側からは野口まちづくり部長と安藤さん(施設整備)。最初は区民15名ほどが着席したが、その外周にさらに10名ほどが囲み、これまでのこの座談会では最大規模に。
(以下は適宜内容を要約・補足し、関連内容をまとめたもので実際の発言順とは異なります)
・みんなの意見を言うだけでなく、それを聞いた上で区の考え方がどう進展し、こういう変更ができるのかどうか、を回答してほしい。
→土田:今日はじめての人は?→1名のみ。
・私は西荻だが、周りの人から聞いて資料は見た。パネル1/3は子ども、教育の未来のことかと期待した(が、違った)。今2クラスしかなくて、けっこう子ども大変だなぁ、1クラスになると、クラス替えとかなくなるのかもしれない。そうしたなかで、30年後までの教育への投資が必要。この計画に子供の未来像、こういう答えに向かっているというのが見えない。最初のA案のころの「コミュニティ構想」にはそういうものが匂ったのに、今はない。それはどこに。社会問題の見通しを教育の場で。
・パネルのはじめは小学校のプールが区のものなのに、途中から「他の敷地」になっている。区有地ではないのか。
→安藤:換地によって他の地権者(欅興産・河北以外の地権者の新居住地の予定)に譲ることになっている。A街区に学校を作るときには使えない面積。
・区は「行政の継続性」を言って計画は変えられないというが、2017年の学校改築検討懇談会(現地建て替え案)の1年間の検討〜結論には「行政の継続性」はないのか?
・なぜ個人共同施行にしたのか?個人施工を「法的な決定」として規制事実が積み上げられている。個人施工が行政の決定事項になるのか?
安藤:個人共同施工は法律上区画整理事業をやるときの手法のひとつ。名前は個人だが地権者が少数のときにやるやり方。意思決定が早く、杉一は改築時期を延ばしたくない。個人としても杉並区が地権者なので、区がひとつの法人格として入った。
・それは議会にかけなくていいのか
→区議:田中区長が申請して田中区長が認可したもの。議会にはかけていない。認可そのものは行政手続きなので、法的瑕疵はないが。
・三者で決めて、今世の中利権利権。病院跡地は本来売れない。豊洲市場の例でも「安全」といって移転したのに、ヘドロを海に流している。そもそも誰のための事業なのか。
・仮換地、ことばはわかるが、そういうことをやるとまで、田中区長に委任した覚えはない。「決まったことだから」「変えられない」ばかり。困難でも私たちの財産なのだから、やってほしい。民主主義なんだから合意を取ってほしい。意見を持っていても表現できない人が多い。足を運んできいてほしい。田中区長の悪かったことを岸本区長が引き受けてるのは申し訳ないが。まだ不信感が残っている。
・仮換地はいつ仮から本換地となるのか?
安藤:移転工事が完了し、その後、所有者移転登記をすれば本換地。
[移転案]
・改築に時間がかかるというが、こんなややこしいことするから時間がかかってる。こんな状況で新たに改築検討懇談会(パネルでは移転案でのスケジュールだと来年度に設定)なんか出来ないだろう。そもそも前の改築検討懇談会をないがしろにしたことからこの問題は始まっている。仮に会を開いて、それで来る人だけでやっても禍根を残すだけ。
・区の予算策定のスケジュールというが、予算案を移転前提ではなく現地建替を含めた幅広い検討の予算にすればいい。そうした改築検討懇談会ならできるかもしれない。
・子供にとってどんな学校がいいのかが最初で、それを実現するための施設の場所やあり様を考えるべき。
・「振り返る会」に出て疑問に思った。水害のことをみんなが指摘し、区は(水害リスクを)否定はしていない。水害対策は垂直避難(学校施設をかさ上げし、上階に避難)というがとんでもない。水没した学校で給食室、職員室がずっと使えなかった例がある。近隣騒音について「防音壁」というが…。こんな塀に囲まれた学校がいいのか?なにが子どもにとって最善なのか。子どもにとってどういう教育環境がいいのか、その議論がされていない。未来の子どもたちに恥じない学校を。
・ハザードマップで水色のところに移転することになっている、など、これまで知らなかった住民が今になって勉強して声を上げた。今まで悪かったものを変えるために努力してほしい。防災は自助努力はその通りだが区職員が区民に言うべきことではない。
・土壌汚染はどうか、土地改良はどうか、なぜ調べずにやるのか。土壌汚染の調査の後に安全ならそこで初めて移転を検討すべきでは?
・「にぎわい」ってわけわからないもののために小学校を汚染された低い土地に移転することを子どもたちにどう説明するのか。行政、(当時)二元代表制の区長が勝手に決め、区議会が暴走を止めることができていない。なぜこれまで区議会で議決しなかった?
野口:全てが議決が必要ということではない。ただ議会に報告はしてきた。
・前区長の暴走を区議会が止められなかった。今は区長も区議も変わったので止めて欲しい。
・まちづくり、にぎわいに杉一小をからめないでほしい。区が言うにぎわいの実態はない。実態のないことで小学校を汚染や水害の地に追いやった。みんな教育のこと、学校のことを考えてやってよ、と言っているのに、なんで教育の人はこの場にいないのか。
[現在の杉一小]
・こういう会はどういう位置づけなのか。HPを見ていると「(計画どおり)やるぞやるぞ」となっている。どういう位置づけで私たちは意見を述べているのか。屈辱的ではないか。
土田:意見はどう活かされるか、というご意見もいただいている。区長は「対話の区政」と言うが、今決まっている計画を変えるためにみなさんの意見を聞くとは言っていない。
野口:これまでの計画に沿って進んでいる。最近になってものごとが動き出したわけではない。区長はこの決定を見直します、と言ってるわけではない。今の段階でひとつひとつの意見をどうするのか、聞いている段階なので、決まっていない。中にはまったく相反する意見もある。ひとつひとつ聞いていった上で、積み重ねていく、反映できないものもある。
・次回はいつか。
土田:なにも決まっていない。
・12月7日に「振り返る会」参加者有志との意見交換会で「1月末になんらかの~」って言っていた。それは今後区が議事録も公開することになっているのだから公式な回答。なぜ今、こんなに広く人が来てるときには言わないのか。ちゃんと周知しないからこんなに不信感持ってるんじゃないか。
土田:私の口からは言えない。私が区長なら次やります〜ってこの場で言えるけど。