阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会が運営しています。当会の活動のほか、阿佐ヶ谷の問題についての個人・団体の発信、区の動向をまとめています

河北病院の地下構造物残置と、土壌汚染調査について、チラシを作り、杉並区に要望書を提出しました。

 

 

 

 

 

河北病院の地下構造物残置と、土壌汚染調査について、2026年6月12日、杉並区に要望書を提出しました。

あわせて、チラシとバナーを作成し、杉並区役所・河北病院に対してスタンディング行動を行いました。スタンディングは今後も実施していきます。

緊急アクション
■6/20(土)「高円寺再開発反対パレード2026」に、「受け取るなアクション」として参加
  *14時 高円寺中央公園集合  15時 パレード出発
■6/25(木) 12時~13時 区役所前アクション(西側玄関外 中杉通り側)

 

要望書は以下。

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杉並区長 岸本 聡子 様

 

旧河北総合病院跡地についての要望書

 

2026年6月12日  阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会

代表 島田 昭仁   連絡先:asagaya.genfukei@gmail.com

 

○これまでの経緯

 古い病院では、地下構造物の下に注射針やメス等の医療器具、廃液や廃液容器などの「隠れた」感染性廃棄物が見つかることがある。また解剖室等に付着した溶剤等の有害廃棄物も含め、特別管理産業廃棄物が見つかることがある。またレントゲン室周囲に医療放射性廃棄物が残存していることがある。また地下構造物にはアスベストが使われている場合がある。

これらの産業廃棄物について区は「病院側がすべて始末するから問題ない」と言ってきた。しかし、病院側は「学校建設の支障となる地下構造物(校舎の下)等」のみを撤去する方針で譲らない。したがってC街区の半分以上すなわち校庭のほとんどは(霊安室、レントゲン室、解剖室等を含む)地下構造物が埋まったままの状態になる。

地下構造物を残置したまま開発するということ(これを「埋め殺し」という)は、その範囲において、またそれ以下の土層から将来にわたって産廃等を調査することができないことを意味する。

○現状

 区は3月24日、区長名で「貴財団の考えを許容するものではないが、貴財団には全ての地下構造物等を除去する義務があり、地下構造物等が存置された場合は、存置に係る賠償請求を含む一切の権利を貴財団に対して行使することを留保した上で、学校建設の支障となる地下構造物(校舎の下)等が確実に除去された状態で、C街区の土地の引き渡しを受けることとする」とし、校庭の大部分の地下構造物は撤去しないままで合意を交わそうとしている。

○区は土地を受け取ってはならない

 区は当該土地区画整理事業において、C街区の土地評価に当たり、浸水区域であることや、地下から産業廃棄物が出土する可能性があることを考慮に入れていない。その理由について区は、浸水対策を行うこと、産業廃棄物や汚染の疑いとなる根源を病院側が完全に撤去することを前提としているから、と説明してきた。

 その論理を破綻させず遂行するのであるならば、前提となっている産業廃棄物や汚染の疑いとなる根源の完全なる撤去を果たさずして土地を受け取ってはならない。

○その理由

 土地区画整理事業は、事業が完了するまでに仮換地を指定するが、その土地評価にあたっては状況に応じて柔軟に変更することが、法的に許されている。国交省の換地技術基準でも、地中障害物、汚染土壌(感染性廃棄物を含む)、医療廃棄物、土壌汚染対策法対象以外の有害物質、地下構造物の残置のような場合は評価変更(=減価)が可能とされている。通常の区画整理事業では行われていることが、それらに比べて地権者数の少ない当該事業において、なぜ行われないのか、はなはだ不可解である。

 また土地の評価は、将来その土地がどのくらいの価値を有するかで判定されるべきである。C街区は、現在の杉並第一小学校と同等の環境であるという前提で「照応の原則」を満たしている、また、「C街区は面積の大きなまとまった土地であり、そこにマンション等の建築物を建設するにおいてまとまった戸数の取れる収益性の高い土地である」と区は説明してきた。われわれはかねてから病院跡地は「二束三文の土地」であると言ってきたが、区はまともにとりあわなかった。

 しかし今日、果たして、C街区は市場においてそのような価値で売買されるような土地ではなかったことが判明した。

 仮に区が地下から出土される廃棄物や汚染の疑いのあるすべてを撤去した場合、その処理費用のみがC街区の減価分に相当するという区の解釈は、そもそも病院側を利する考え方であり、区民の財産を毀損するものである。

その理由は、まずその処理費用を病院側が支払うかどうかが分からないこと、次に地下の汚染浄化は「見えにくい」ことから際限がない性質であるため、仮に区が撤去したとしても市場的価値の毀損は、その処理費用を単純に減価しただけには収まらないからである。

○「浄化が完遂されるまで受け取らない」と病院側に通告すべし

 以上の理由から、前述の3月24日付区長発出文書の「引き渡しを受ける」との申し出は、区民の財産を毀損する行為である。言葉の上では「全ての地下構造物を除去する義務」と言いながら、他方、行為として土地を受け取ることは矛盾しており、事実上病院側の主張を認めることと同義だからである。

 仮換地におけるC街区の減価見直しがなされないのであれば、地権者の正当な権利行使として「土地が完全に浄化されるまでは受け取らない」と拒絶することが、区長のとるべき正しい態度である。しかも、仮に拒絶した場合でも、基本的に、区に不利益が生じることはない。

 土地区画整理事業は一般的にその事業計画期間において発生する様々な事情に丁寧に対応して期間を延長していくのが一般的であり、あるべき姿である。区民の財産を毀損しかねない重大な案件に対して拙速な対応をもって計画期間を優先する考え方は土地区画整理事業の本質から外れている。

C街区の評価を減価し、換地後のA街区の区持ち分を増大させることが当然に行われるべきであり、さもなくば、病院側による完全な浄化が遂行されるまで区は土地を受け取らないことを、即刻病院側に通告するよう、強く要望する。

以上

 

追記:本要望書は、6月28日に予定されている杉並区長選挙に立候補を予定されている方々にも送付いたしますので、お知らせしておきます。

 

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6月12日夕方、杉並区のHPに以下の内容がアップされました。

この中には、5月21日医療財団から区に「杉並区のご見解と対応について」と、6月10日区から医療財団に「「杉並区のご見解と対応について」に対する見解について」の二つの最新の文書も載っています(PDFリンク)。この一連の文書でのやり取りは、これまでは議会に報告がされてきましたが、今回は6月5日の総務財政委員会への報告はありませんでした。

 

www.city.suginami.tokyo.jp

 


そして、12日の夜、岸本さとこ公式ブログに、ファクトチェック「旧河北総合病院解体工事について」という記事が出ました。

 

suginami2026.jp

 

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3月までの文書のまとめ記事はこちら。

 

asakitas1.hatenadiary.jp

地下構造物存置問題:2026.3.24杉並区から河北病院宛て文書

杉並区は3月24日付で、河北病院の地下構造物残置について、2月27日総務財政委員会に対して報告した方針を河北病院あてに通達しました。区議会に提出された文書を公開します。

asakitas1.hatenadiary.jp

asakitas1.hatenadiary.jp

これまでのやりとりはこちら。

 

今回の文書は、前半の「河北病院の対応についての考え方」では

・土地区画整理事業の施行協定により、河北病院が「杭等の地下構造物等をすべて除去すること」が定められている。

・不動産鑑定士から「地下構造物が存置された場合、土地価格は下落する」と意見が出た。

・病院は地下構造物を撤去するとさらに工期が延伸すると言っている。優先すべきは「全ての地下構造物が除去されることにより、区民の財産の土地を守ることである」ため、延伸は受け入れざるをえない

・R9(2028)年1月よりA街区、C街区の使用収益が発生するため、杉並区はA街区の賃借料が発生する。この賃借料は工期延伸の原因者である病院が負担すべきだ。

という区の基本方針が述べられています。

しかし、これに基づくはずの「今後の区の対応」は

・これ以上協議が長引き、学校の開校時期がさらに遅れることを避けるために、区は貴財団の考えを許容するものではないが、貴財団には全ての地下構造物等を除去する義務があり、地下構造物が存置された場合は、存置に係る賠償請求を含む一切の権利を貴財団に対して行使することを留保したうえで、学校建設の支障となる地下構造物等が確実に除去された状態で、C街区の土地の引き渡しを受けることとする。(原文)

というアクロバティックなものになっています。

「全ての地下構造物等を除去する義務があるが、学校建設の支障となる地下構造物等が除去された状態で引き渡しを受ける」

と、「除去」の範囲が(病院の主張どおりに)変わってしまっています。

1.「病院が地下構造物を全て撤去する義務がある」ので

2.「撤去しないという考えを許容しない」が

3.「学校建設の支障となる一部分(4割程度)の地下構造物だけが撤去された状態で、土地の引き渡しを受ける」

4.ただし「賠償請求をする権利は留保する(訴訟するかもしれないが、しないかもしれない)」

というものです。

※前段から考えると、「賠償」は撤去費用ではなく、「地価下落」について、あるいは工期延伸についての賃借料ではないか。そもそも「撤去しないという考えを許容しないが、土地は引き渡しを受ける」ことにした後で、「存置に係る賠償請求」ができるでしょうか?

 

 

 

河北病院跡地と杉一小のゆくえ(前)

解体中の河北病院本館。2026.3.28撮影。

 

 

 

 

 

 

2026.3.28「河北病院跡地と杉一小のゆくえ 阿佐ヶ谷再開発の現況を知ってこれから語り合う」集会を開催しました。

前半の「現況を知る」解説の記録です。解説は当会・島田昭仁代表(都市工学)、松尾ゆり区議、司会は当会・イケガミアツコです。配布資料の全部は以下記事に掲載していますが、これらを時系列で解説していく流れです。

8.29河北病院説明会・全資料 - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

地下構造物存置問題 : 2026.1.16河北病院から杉並区宛て文書 - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

総務財政委員会、予算特別委員会での河北病院解体工事に関する質疑 - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

 

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[概要]

① 河北病院跡地における地下構造物の撤去拒否問題

河北総合病院の旧建物解体工事が進んでいるが、病院側が「地下構造物(杭、地下1階の床・壁の一部)」を完全撤去せずに土地を杉並区へ引き渡す方針を示している 。病院の主張は

・地盤が軟弱であり、杭や地下構造物を抜くと周辺地盤の崩落や沈下の恐れがある 。

・小学校建設の支障となる範囲(校舎の下など)は撤去するが、それ以外(グラウンド下など)は残置する 。

・協定第7条の「土地利用に支障となる障害物」の範囲を、校舎建設範囲に限定して解釈している 。

 

区は当初「軟弱地盤ではない」と説明していたが、病院側は図面入りで「軟弱地盤」と主張しており、見解が食い違っている 。グラウンドの下に巨大な杭や地下室の構造物が残ることになり、将来的な土地利用や資産価値に悪影響を及ぼす懸念がある 。

 

② 土壌汚染調査の不備と「ザル法」の懸念

病院側が行った土壌汚染調査は、当初区議会で説明されていた「10mメッシュでの詳細なボーリング」とは異なり、調査地点が極めて少ない(約7,000平米に対し20数箇所程度) 。また、調査は主に表層のみであり、地下構造物を残したままではその下の汚染状況が確認できない 。

・土壌汚染対策法の形骸化:土対法は最低限の基準であり、病院跡地で懸念されるホルマリン、放射性物質、病原菌、医療廃棄物(注射針等)は調査対象に含まれていない。

・瑕疵担保責任の懸念:構造物を残したまま引き渡された場合、将来的に汚染が発覚した際の除染費用を区が負担させられるリスク(豊洲市場の問題と同様の構造)がある 。

 

③ 杉並区の対応方針と議会での紛糾

杉並区は、学校の開校時期の遅れを避けるため、病院側が「支障がない」とする範囲の残置を容認しないという「留保」を付けた上で、一旦土地の引き渡しを受ける方針に転換した(2月27日) 。残置による土地価格の下落分や、将来的な撤去費用などは病院側に請求するとしているが、実際に支払われる保証はない 。

2月27日の総務財政委員会では、自民党を含む委員から「区のプロジェクト管理能力が疑われる」「区の信用に関わる」といった厳しい批判が相次ぎ、議論が紛糾した 。

 

・工期の延伸:地下構造物を完全に撤去する場合、工期のさらなる延伸が避けられない状況にある。

・不平等な土地交換:汚染リスクや地下構造物が残る「ブラウンフィールド」と、区の良好な土地を交換することの不平等性が指摘されている。

・住民への説明不足:河北病院の周辺住民への説明会は、参加者が極めて少なく、周知が不十分であった。

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[ここまでの経緯]

[河北病院が地下構造物を撤去しない]

司会 : 「再開発について」まで踏み込めるかどうか、ちょっとわかりませんが、河北総合病院、今、解体工事をしてますが、ちょっと信じがたい問題が起きているので、そこを詳しく解説します。改めて言うと、病院を解体して、そこに杉並第一小学校が移転をするという土地区画整理事業の問題ですが、小学校を建てるにあたって、区画整理・換地という、土地を交換することでそこは杉並区の土地になるわけですね。河北病院が解体されたら、その土地は杉並区に引き渡されるわけです。

引き渡しにあたって、普通ですよ、皆さん常識で考えてください。土地があって病院建物があるじゃないですか。5階建て、6階建てかの建物があったから、コンクリートで下に基礎とかいっぱい入ってるじゃないですか。で、地下1階の建物だったわけですね。それを、次にこれから使ってもらう違う人に渡すときに、撤去しますよね。杭とかあったら全部抜きますよね。これを抜かないというお話が持ち上がっているわけです。びっくりです。抜かないでそのまま渡してしまうというふうに、河北病院の方針はそうなっているという話です。

司会 : この区画整理事業なんですけども、三者、河北病院と、それから河北病院が建ってる場所にある元は欅屋敷という大きな屋敷林のあるおうちだったんですけども、その欅屋敷の人、それから杉並第一小学校の杉並区。この三者による個人共同施行という形での区画整理事業です。この三者が区画整理事業に対して協議会というのを設けています。

この協議会で2025年の3月に河北病院が地下構造物を撤去したくないという方針を出してきた。この協議会、議事録とかが残ってないし、公開されてないので、どういう言い方をしたかはわからないんですけども、とにかく「撤去しない」と言い出した。

それに対して杉並区は「え、そんなわけないだろう」と。まあ普通思います。昨年の5月に、岸本区長名義で杉並区は河北病院に「いや撤去しないっていうのはおかしいでしょう。撤去するという約束じゃなかったんですか」というふうな感じの文章を出しました。で、河北病院は「いやいや、でも撤去はしないんですよ」という内容の回答の文章を出した。

「松杭問題」での杉並区と河北病院の文書(2025年5月) - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

7月14日河北病院文書と9月2日杉並区の反論 - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

とにかく河北は全然折れない。地下に杭だけではなくて、地下構造物、地下1階の床、壁の一部を残すと言っている。全部ではなくて、河北の言い分としては、校舎建設、学校建設に支障のある部分は撤去するけれども、学校建設に支障のない部分は残しますと。

で、残す理由なんですけれども、単純に言えば抜くのがお金を使いたくないって、私たちみんなそうだろうと思ってるんですけれども。河北の言い分としては、河北病院があった場所は(今もあるんですけど)、旧河北病院の場所は地盤が軟弱なので、地下構造物や杭を抜くと、崩落する、地盤沈下する恐れがある。近隣の家も地盤が沈下したりして大変恐ろしいことになってしまう、だから抜かないであげるんだと。杭は残しておいた方がいいんだというのが、河北病院がお手紙でわざわざ図面まで載せて、やってきた主張で。

7月14日河北病院文書と9月2日杉並区の反論 - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

(この記事より、河北病院が出した図面の一部)

司会 : しかしですね、私たちはずっと杉一がそんな病院の跡地に行くなんてダメだって言い続けてきて、杉並区ともいろんな区民も交えた話し合いの会とかもやったんですけど、そのときに区はずっと言ってたんですよ。「軟弱地盤ではありません」って。でも、河北からお手紙で図面入りで「ここは軟弱地盤ですよ」とまで言ってきた。これに関して杉並区は何も言っていないです。でも、河北はとにかくそういう理由だから抜かないぞって言い張って、お手紙のやり取りを昨年の5月からずっとしてて、それを6月の区議会で区が公表しました。

(松尾) 6月の区議会が終わった、その直後、直後。

司会 : 終わった直後でした。区議会中に言って区議会で紛糾した、ということにはならなかったということです。そして2025年の8月に、大きな解体工事をこれからするわけですから、河北病院が周辺に対する説明会を開きました。ご近所100~150枚ぐらいしかチラシ配らないで、何人来たんでしたっけ?

(松尾) 10人から20人くらい。

 

 

[土壌汚染調査の不備]

司会 : そのときに配られた資料がこちらです。松尾さん、杉並区議会での区側の答弁として、土壌汚染がどのような形でやるとこれまでは言われてたんでしょう?これが出る前。

(松尾) この資料の中にも出てくるんだけど、杉並区は、まあ私も含め区議会議員が、病院の跡地なので危険なんじゃないかというようなことは再三聞いてきたんだけれども。「土壌汚染対策法、それから東京都の環境確保条例もある、汚染の発生者であるところの病院の責任ですべての汚染は除去してきれいにするから大丈夫です」と言っていました。

それから、汚染の調査のやり方ですね。調査というのはボーリングをしてこう掘っていくわけなんだけれども。田中前区長時代の副区長さんの吉田さん、区長変わったときにお辞めになってるんですけど、この方が今、病院の顧問になっていて。この方が現職時代に委員会で私は「病院がやってる状態でも調査できるでしょ、土壌汚染は早めに掴んでおいた方がいいんじゃないですか」って散々質問したわけですよ。そしたら、何を言ってるんだと言わんばかりに、「病院で患者さんもいらっしゃるのに、そこをガリガリ掘るわけにいかないんですよ。ボーリングをしてガリガリ掘っていって、それで、サンプリングしてやらなきゃいけないので、これ大変なんです」みたいな話をしてた(2019年)。

ちなみにこの区と病院側で実務者協議という形で、この土壌の問題をお互い折り合うか、その範囲は、とかそういう話を8回か9回やって、3月末までやってるって言ってましたので、今もまだやってると思うんですけど。そこにも元副区長が出てきているということで、現役の職員さんは非常にやりづらいだろうな、と思って。

司会 : 図面は方眼になってるじゃないですか。10mメッシュなんですが、その中でボーリングしてる箇所が少ない。しかも、病院建ってたらできないじゃないかとかいうようなこと言ってた割には、なるべく建物がない場所が掘られているというような感じ。

(松尾)ごめん、今気がついたんだけど、去年7月に新しい病院が開院してますよね、だけど、これ採取したのは6月になってますから、病院建物のとこやってないんだ。(建物のない)駐車場とか道路を、病院の休みの日にやってたのかな。だけど下のP.15の方は7月になってるから、もうお引越しが終わった後。このメッシュが濃い線で切られてるのは30mで、薄い線は10mメッシュなんですけど。当時、吉田さんの答弁は、「だいたい7000㎡ぐらいあるので、そこで10mメッシュで切っていくと60箇所ぐらいやんなきゃいけないんです」って言って。実際にこれ数えてみると20いくつかしか掘ってないんですね。

司会:土壌汚染対策法(土対法)に準拠してやりましたということが最初に書いてあるんですけど、まあ病院なので、あの、いろんなものが出るんじゃないかと私たち言ってたんですけど。土対法というものと、求めるべき、土壌汚染の独自調査って違うっていうことですよね。

(島田) 資料p.14の上の図は、ジクロロメタンとフッ素化合物、下がテトラクロロエチレン以下の化学物質についての調査地点ということになっています。ABCDとか、12345って数字振ってあるメッシュ、列方向と行方向に、ブロックを分けて、かつよく見ると薄い線が入っている、この薄い線が10mを指しているということです。だから10mメッシュごとにって言うんであれば、1点ずつの調査地点がなきゃいけないということになりますが、こうやって見たところ、それほど掘っていない。

それから色分けについては、ちょっと見にくいんですけど凡例のところに、ピンク色が汚染のおそれが比較的多い、水色のところはおそれがないっていうランクになっていまして、病院側が考えるこの汚染のランク付けを表したものになっています。病院側としてこれまでの歴史の中で、おそらくここにはおそれが多いだろう、ここにはまったくないだろう、という主観的な判断根拠で凡例をつけたものです。ですから上の図にはピンク色が上の方にあり、調査地点、ボーリング箇所がそれなりに多いということになっています。

司会: 字が小さいですけども、クリーニング店、それから、病理検査室、研究室となっています(レントゲン室はない?!)。

(島田)白地のところはおそれが少ないという箇所なので、そんなにプロットしない、調査しなくてもいいだろうということで、四角のマスそれぞれからは必ずしも採取してないということを意味しています。下の図にいたっては、ほとんど水色。要するに汚染のおそれがないと(みなすと)いうところなので、調査していませんという。で、一部ピンク色のところだけは調査しました、っていう形になっています。

だから下の図はですね、このテトラクロロエチレン以下の化学物質についてはほとんど調査していませんということです。調査したのは上のジクロロメタンとフッ素化合物だけだということです。しかもこれが病院側のこれまでの歴史の判断でこうだと考えている、というところから、調査してるだけであって、その正当性というものは誰もわからない、ということになってます。

土対法というところからですが、今回の杉一小問題、移転問題については大きく3つに問題は分かれていると思っております。

1つは軟弱地盤、それから2つ目がこの汚染の問題。都市計画ではブラウンフィールド。ブラウンフィールド、茶色のフィールドと言います。3つ目は、土地交換の不平等性という問題があります。

そのうちのブラウンフィールド問題ですね。この土壌汚染調査というのは。1996年、鈴木知事が青島さんに変わったときに、世界都市博が東京都の臨海部で中止になりましたね。あのころ、工場の跡地を再利用するということが非常に難しいという問題が出ていたんですね。どうして難しいのかというと、工場の跡には必ず汚染物質があるわけです。ブラウンフィールドがあると。そのブラウンフィールドを、土地利用、再利用するときに、工場以外の形で土地利用するということが、非常に難しい。それはどうしてかというと、もらった相手が非常にお金がかかる、渡す側もクリーニングして、きれいにして土地を渡すととなれば、非常にお金がかかって、市場価値に見合わないということで、事実上取引ができない土地ということで、塩漬けの土地になる。その塩漬けの土地問題というのが、都市博のころから問題化されていて。国交省含め、この問題をどうにしたらいいんだろうかということで、散々議論されたんですが、その一つとして環境アセスメント法というのはできたんですけど。

今回の杉一小はその対象に入らないんですね、面積的に。そのブラウンフィールド問題の前からある古い法律が土対法です。国としてこの土壌汚染対策法はザル法で、役に立たないというふうに考えて、新しく環境アセスメント法を作ったんです。

したがって、土対法クリアしたからどうだって話は、もう時代錯誤で、何の意味もないんですね。

ただ、環境アセスメント法以降ですね、新しい法律を作ったかというと、法律作ってないんですね。だからアセス法に引っかからないものは、未だに土対法ぐらいしか法律的にカバーできるものがない、ということです。東京都の環境確保条例というのが、14ページの左上の方にありますけども、これあくまでも条例であってですね、法律を超えてはいけないものなんです。憲法上の民有地の処分、私有財産の制限にあたって、ここを超えてはいけないんですね、条例である以上。だから、東京都の環境確保条例というのはありますが、土対法以上に厳しくするということはできていない。だから、結局、これは、ザル法のままだっていう認識なんです、国としては。

だから、もしこれ民民で取引する場合に、土地の交換をする場合には、土対法で調査しましたなんていうので、取引はできないですね。特に病院跡地の場合は。工場とか病院跡地の場合は常識です。

さらにその法律を使って調査した実態というのが14ページの右側だということです。おそらくそうなるであろうというふうに予測はしていたんですが、先ほど松尾さんの方からお話あったように、当時の副区長はですね、10mメッシュで、きっちりやるから大丈夫だと、いうふうに言ってた。病院の営業が終わって、建物を解体しないと調査ができないから待ってくれ待ってくれと。我々も直接向こうの担当レベルあるいは課長レベルとお話をしましたが、できないから待ってくれという言葉だけ言ってたんですが、いつの間にか昨年の6月に調査が始まっていたという、騙し討ちにあったっていう話。

司会:吉田副区長は2019年に「10平米に1箇所ずつぐらい穴を掘る。建物があったらやっぱりできない。最初に1mぐらい掘って何があるかを見て、そこに出てきたら10mぐらい地下水に汚染があるかどうか、それを掘り抜いていくわけです」というふうに言っています。汚染物質だから土対法に基づいた調査ということだけしかやっていない上に、メッシュあたりのボーリングの数が非常に少ないという現状で。土対法だからいいじゃないかと言われても、到底通用するものではないよというのが、今のお話なんですが。

(松尾)ちょっとお話戻します。この図面が出たのが2025年8月29日。河北病院の説明会です。そこでこれが出てみんなびっくりしたわけですよ、関係者は。速報値とはいえ、土壌汚染調査をやってるということも、私はもちろん知らないし、関係の役所の人もたぶん知らなくて、ここで初めて見た。

周辺の住民の方に、まあチラシを100枚だか200枚だかぐらいは入れたそうですけど、参加者が非常に少なかったっていう中で配られたもので、役所の人も後からもらったみたいな話で、まあそれもだらしないんですけど。「ま、ちょっとこれは、あの、速報で詳細じゃないんで、詳細がわからないんで、今、役所としてもこれでいいっていう判断はできないけども、いけないとも言えない状態で、公式の報告書というのが出ないと何とも判断ができません」と言っていて。

そこから、河北病院が東京都の方に報告書を提出しました。で、何度も役所の方にさんざん「まだですか、まだですか」って聞いたんですけど、「いやまだもらえてないんです」って言うので、東京都に直接電話をして「どうなってるんですか」と聞いたところ、「ちょっと待ってください調べます」とか言って。「今まだ審査中です。出た報告書について審査をしてる途中です」というお返事が来たのが3月の頭ぐらいで。つまり半年ぐらいずっと審査してた。

で、受理をしたっていう報告が2、3日前に区からあったんですけども、まだその文書は見れていません、という状態です。

司会 : 報告書から大きな変更がないまま、まあOKの状態で受理がされているんじゃないかと。土壌汚染調査についての経過報告というのはそういうことに、今のところなってます。これから詳細な報告書が出てくるはず。

要するに地下構造物を取らないと、土壌汚染調査ができないし、土壌汚染があった場合、そこにある土を入れ替えなきゃいけない。もちろん地下構造物があったらそんなことはできないわけです。

河北は自分のやった調査(病院が指定した調査会社)でもって、図の黒い線、黒いぎこぎこしてる線が要するに建物ですから、建物の下とかほとんど調査がなされていないわけです。調査しないで、建物の、まあ全部ではないけれども一部を残すと言っているわけで、残ったところの下は調査もしてなければ、当然土の入れ替えもしませんよということになっていきます。

 

病院が主張する地下構造物残置

司会 : この構造物を残す問題については、最初、2025年5月に杉並区と河北病院が2往復か3往復ぐらい文書のやり取りを激しくして、9月に区からもう1回文書を出して、向こうの出したものに対する見解を発したりしています。それに対して10月に河北病院が、いざ解体工事が始まった段階で文章を出した。

河北病院の立場を書いてあるように言うと、「小学校としての敷地利用に支障となる障害物はすべて除去するという立場であり、それが区画整理事業の協定ではそういうふうになってるんだ、そのような前提なんだ」と言っています。「小学校の利用する場所、それを超える内容までは求められていない」「地中に関しては小学校建設に支障のある範囲で除去することは必要としても、それを超えたところは取らない」というふうに言っています。

(松尾)1枚目、学校の赤いマークで今後の学校の校舎の位置が示されています。それからよく見るとトラックとか書いてあるのがわかると思います。それからこのドットがいっぱいあるのが杭ですね。この位置に現在の建物の杭があります。河北病院の杭があります。

2枚目、これが抜いた状態ですね。杭の部分で校舎にかかるところは抜きますよっていうのが、裏面と比較していただくと、赤だったところはこう抜きました、結果こうなりますよという図面を示しています。そのほか、道路にかかるところは-3.5mまでは、掘るとか言ってます。要はこの図にあるドットのところは杭が残ります、という説明です。この青い四角、白く抜けたところは校舎が建つので、さすがにそこは邪魔になるので杭は抜きます、だけどそれ以外のところは残しますよ、というふうに言っています。

3枚目は断面図。杭が残る部分あるいは抜いたところは埋め戻しするよとか言ってるんですけど。この真ん中辺に地下室の構造が残っているんですね。これについては箱残しって書いてあって、仕切り壁とかは取るけど、構造を支えている壁は残します、と。あとは残土埋め戻しっていう形で言っています。なので、杭が残るだけじゃなくて、地下室の一部の床だとか壁とかも残り、そこは土で埋め戻すっていうような計画になってると。

杉並区はこういうやり方は認めないと、全部抜け、と言っているんですけども、「いや、そこまでの義務ないよ」っていうのが河北病院の主張。今、焦点となってるのは土地区画整理事業の協定第7条で、「再利用の支障になるようなものは撤去しなきゃいけない」って定めてるんですけど、その「支障の範囲」っていうのを、区は常識的にこの敷地全体が支障のある範囲と言ってるんだけど、病院側はこの白抜きのところ、ここさえ抜けば文句ないでしょ、と言っています。両者対立のままほぼ1年が経過して、結局、河北は抜く義務ないよねって突っ張ってて、っていう状態で、先日区議会で大変揉めました。

司会: 施行協定のその第7条「現に土地を利用している者は、前条の規定による除去の対象となるもの以外の土地利用に支障となる障害物(杭等)が存する場合は、全ての物質について除去し、その費用を負担する」。河北は「校舎以外は土地利用に支障はない」と言っているわけです。

旧河北病院は低い場所にあるので、学校建てるにあたって校庭になる、この残置する所って盛土する可能性が高いんですよ。1.5mとかの盛土をする前提なんです。だからそういうこともあって、もうその上に土盛っちゃうんだからいいんじゃないかというような考え方にもなってるのかなと思うんですけど。

ただ、本当にこの赤いやつ見ていただくと、グラウンドの真下とかにガンガン杭が入ったままで、断面図を見ると、本当に構造物、地下室がそのまま埋まるっていうことなんですよね。杉並区、学校のグラウンドから釘が出てきて大揉めに揉めました。それで調べてみたら他の学校からも出るよなんていうことがありました。釘がダメで杭はいいんでしょうかね。杭の方が明らかに大きい、大きいから刺さらないとは思うんですけど、それならいいのか。

で、10月の河北からの文書でこれらの図面が出ました。

(島田)先ほどの汚染の説明なんですけども、14ページのもう少し深いお話をします。同時に、今お話があった杭の図との関連性について説明します。

まず土対法というのがザル法だったっていうことなんですけども。最近の豊洲市場もその絡みで、訴訟になった事件もあるんです。東京ガスが持っていた土地と東京都が換地したのですが、東京都が持っていたところはまったく土壌が汚染されてないところで、東京ガスが持っていたところはブラウンフィールドだったんですね。浄化にあたって調査をしてきれいにして埋め戻すという作業の工費は、東京ガスが持つのかと思いきや、「土対法で問題があるところまでのカバーまで」で、それ以外のところは持ちませんという協定を結んでいたんですね。後からわかって訴訟が起こされた。

これどういう意味かっていうと、今回の場合は、この杭を残してるところっていうのは、その下を掘らないのですよ。土対法で調べた範囲は表層の調査です。だから、構造物の上の方の採取で終わってるわけです。この下はどうなってるかわからないわけです。もし構造物を壊して掘ってみたら、10m以下から汚染が出てくる可能性は大いにあるわけです。

豊洲の場合は、東京ガスはタッチしませんということになった。だから結局、土壌汚染対策費は7割以上が東京都が出してるんですね。

今回はそうならないのかということを、当初から区議会で詰問してきたわけですけども、「瑕疵責任というのは河北病院側が持っているので、以降いろんな物質が出てきた場合、汚染者負担者である河北が、負担しなきゃいけないことになってるから大丈夫なんです」と言われてきました。

しかし、構造物を壊していないので、ここまでで調査が終わりになる可能性があるんですね。しかも3分の2が残置され、3分の1しか処理しないわけですよ。ここで調査が終わってしまって、もしその後、これじゃまずいんで全部掘り返しますって区が再調査したときに出てきたら。土対法に関する化学物質でも出てきたら、その除去は区が全部負担しなきゃいけないわけです。それをさせないように、構造物を残してるんじゃないかという裏読みさえできるわけです。

仮に、構造物を壊して区が全面撤去でやって費用がかかったとしても、河北はそのお金を払うつもりはないと思います。で、それは協定違反じゃないかというと、「そういうことありません」とこれまで区は答弁してきましたが。実際はそうじゃないっていう現実が今ここにあるということです。

(島田)二つを重ねてみると、上の図のピンク色になってるっていうところが、汚染のおそれがあるって河北自身が言ったところですよね。杭等の残置の図では、このピンク色のところがどうなってるかっていうと、杭が残ってるんですよ。この下掘らないんですよ。

司会 : 結果についても東京都がもしかしたらそれでOK出しちゃってる可能性が高いというということなので。最初に汚染されてるおそれがあるからここは丁寧にやるよって言った場所に関しても、土壌汚染がないものとみなしてそこの土を入れ替えるようなことはもうやらないし。さらに地下構造物を残しちゃってるところは土を入れ替えることはできない。

(松尾)すごい小さい字なんですけど、緑の点は「土壌(表層)」と書いてあります。吉田さんは、「いや、なんかあったら10m掘らなきゃいけないんですよ。1mぐらい最初に掘って出てきたら10m掘る」と言ったんです。言ったんですけど、それはやっていない。まあ何も出なかったからいいんじゃない、っていうそういう感じです。報告書読んでみないと分からないですが。

(島田) ちょっと、もう一回つけたしていいですか?土対法で上がってるのは、ここに上がってるジクロロメタン、フッ素化合物、クロロエチレン、これでこれぐらいの数値で。ですが、病院跡地ということになれば、当然ホルマリン、放射線、溶剤ですね、硫酸、塩酸、それから病原菌、それから注射針等が埋まってる可能性があるわけですよ。で、それらは土対法の範囲外です。だから民民の取引の場合は、こういったところの調査まで含めてやらせるんですが、それがないっていうことですね。

司会 : 放射性物質、レントゲン室ですよね、レントゲン室、地下にありましたから。あと、今の病原菌とか、使用済みの医療のもの。

(松尾)放射線のマークは桃園川(病院南東側道路。桃園川の暗渠で、分類上は水路となっている)から見えるところについてた。

 

杉並区が撤去して、費用を河北に請求する?!

司会:お金の話です。河北がもう絶対やらないよ、地下構造物は撤去しないよって言い続けているので、だんだん杉並区のほうが、最初は「全部撤去してください、全部撤去しかありえませんよね」って言ってたわけなんですけれども、ちょっと論調が変わってきてるんじゃないかと。現実的にということなのかもしれませんけど。

まず杉一小の改築自体がめちゃめちゃ遅れてるので、河北病院の建設も遅れちゃったし、玉突きでどんどん遅れてきてるんですけど。病院の跡地を早く譲ってもらうためには、じゃあ病院がもう撤去しないんだったら、そのまんま引き取って、杉並区が撤去して、そのお金を金銭で請求するという方法もあるんじゃないか、という風なことが、考えられ始めるわけですね。

もし金銭がもらえればまだいいですが、でも河北病院が払うわけはないですよね。だって「そこは撤去しなくていい」って言ってるところを杉並区が勝手に撤去したわけだから。

今年の1月に、河北病院が図面もつけて、ここを残すよっていう風に言ってきたのに対して、区がどうするかということについて、発表がありました。それがこの「旧病院の解体工事等に関する区の考えと今後の対応について」。2月27日の総務財政委員会に出されたものです。

 

(※赤線は筆者)

 

司会 : 解体工事が地下構造物の撤去の工程に入るのが本年の4月、来月、もうすぐですが、いまだにその協議は整っていない、合意が得られていない。河北病院が撤去しませんと言い続けて、杉並区は全撤去と言い続けてる。

もう一つ、これ不動産鑑定士から、「地下構造物が残っていたらその不動産の土地価格っていうのは下落する」と。当たり前ですよ、汚染した土の上にゴミまで入ってるわけですから。森友学園で、「ゴミが入ってるから安く値引きしなきゃいけない」ってやってた(これは逆に安くするのが目的なので、実際に森友にはゴミがあったかどうかはともかく)。

「全て除去する場合には、解体工事の工期がさらに延伸すると聞いているが、優先すべきは地下構造物等を除去し、区民の財産を守ることであり、一定の延伸は受け入れざるを得ない」とある。工期延伸に伴う費用も発生する。

それから、換地によって、杉一小の土地を、土地区画整理事業の三者協議のもう一人、欅興産=ケヤキ屋敷の持ち主だった人のものになって、区がそこから借りている状態になっちゃった場合、賃料を払わなきゃいけない。その賃料っていうのも発生する。

で、この地下構造物を、2-(1)「区としては医療財団の考え(残置)を許容するものではないが、これ以上協議が長引き、学校の開校時期がさらに遅れることを避けるため、医療財団には全ての地下構造物を除去する義務があり、区は存置を容認しないという留保をつけた上で、学校建設の支障となる地下構造物等が確実に除去された状態で(つまり河北が取るよと言ってるところだけを取った状態=一部残置)、C街区(旧河北病院の土地)の引き渡しを受けることとする」。

つまり、河北の言い分で、もう引き受けちゃうよということです。で、土地の価格がそれによって落ちちゃうという風に杉並区は主張してるから、この差額については求めるし、それから工期延伸の費用に関しても求めるし、なんならさっき言ったように、区が後から撤去した時、撤去して汚染物質が出てきた時、河北が認めてなかったけど汚染物質が出てきたところを取る、そういうことに関しても、要するに区がやるっていうことになる、そういう方法を言ってきたわけですね。

その場合、まあ河北にお金は払ってもらいますよという風にこの文書では書いてあるわけですよね。ところが、払われるでしょうか、果たして。

というようなことを、この文書をたたき台に2月27日の総務財政委員会で大揉めに揉めたわけです。総務財政委員会は、録画配信が杉並区のホームページに出ないので、傍聴してメモをとって、それを元につくりました。委員会が夜の8時ぐらいまで大幅に延長して、一番最後にこの河北問題が出てきたんですよ。で、出てきて、大揉めに揉めていくんですね。これがちょっと面白い(?)から本当に全部読んでほしいんだけど。

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(松尾) 割愛して説明します。今、イケガミさんが読み上げてくださった「杉並区の今後の対応について」っていうのは、これは、総務財政委員会という区議会の委員会に報告をされたペーパーです。これはホームページ上にも載っています。

議事録については、今公表はされていないというか、今作成中なのですが、多分5月ぐらいには公表はされるものと思います。ただ本会議と違って、動画の中継とか録画が公表されないので、そこまで公式のものが出てこないので、メモを元に今日の資料は作りました。

私はずっとその、8時まで区議会に残って、ずっと放送で傍聴をしていました。そういう中で、全部で10件ぐらい報告事項あったんですけど、ほぼほぼ委員の方々の質問はこの件に集中をしました。それから自民党の人まで含めて、おかしいんじゃないのっていうことはちょっと怒りを表明していました。この自民党さんはずっとこの計画に賛同して賛成をしてきたわけですけれど、やっぱりちょっとこれはまずいんじゃない、区の信用にも関わる、「区がプロジェクトをコントロールする能力がないっていう風になめられるんじゃないか」というような、そんなようなニュアンスで、ちょっと怒ってました。他の発言された方もおかしいんじゃないのっていうことは言っていたんですけれども。

要するに、区はこれまで「全部抜くのが当たり前だよね」と思って私たちにもそう説明してきたんですよ。ところが、その施行協定第7条の解釈で、「支障のある部分」って、さっき言ったこの「白抜きの部分だけ抜けばいいんでしょ」っていうのが河北さんの主張です。で、区は「いや、そうじゃなくて全部抜けっていうのをこれまで協定してきたんじゃないですか」と言って双方が折り合わなくて、去年から1年半ぐらいずっと議論を重ねてきたんですね。

1月30日、区長と河北病院の理事長さんも、結局のところ、すれ違いに終わったということで。区としては「今後の対応について」に書いてあるように、これ以上ゴタゴタしてるとどんどん杉一の改築が遅れていく。それから、区画整理のために一時的に立ち退いていただいているほかの地権者さんもいらっしゃるので、そういう方たちに対しても申し訳ないし、また補償も発生してくる。これ以上長引かせるわけにはいかないという判断をして、「あくまでも全部抜くべき」っていう区の主張は撤回はせず、「病院の主張を容認したわけではないですよ」って言いながら、でも、「抜かない状態で、しょうがないな、受け取るけど認めたわけじゃないよ」っていうのが、まあざっくり言っちゃうとそういう状態で、決着を図ろうというか、決着はしないんだけど、っていう状態なんですね。

私はこの紙を見た段階では「(残置の)容認をしないのか」と思ってたんですけど、委員会で皆さんが色んなことを聞いて、「これって、第7条がどうのこうの言ってるけど、河北さん最終的に抜いてくれるんですか?抜いてくれないんですよね」っていう質問すると、「まあちょっと今までの感じだと難しいかもしれません」みたいな答弁が出てくるわけですよ。

それで「じゃあどうするんですか。区の方で抜いて(さっきもおっしゃってたけど)お金を取るんですか」と聞くと「お金、まあそういう方向で考えてます。請求をしたいと思います」と。

司会 : 「本来病院がやるべきことを区が代行して請求すること自体は可能」っていう風に答弁があって。

(松尾)「なので、請求しようと思ってます」って言うわけね。「でも河北さん払うんですか、そもそも」って。

司会 : それに対する答弁が、「病院は7条の解釈として抜かなくてもよい、支払いには応じられないとの見解」。

(松尾)そこは変わんないわけですよ。で、「そもそも大体、河北さんの抜かないって言い出したのも、その分のお金を使いたくないからじゃないですか。だとしたらそれを仮に区がやったとしても、同じ金額払うわけないですよね」みたいな議論も出てきたりして、それについて区は真っ向否定するようなことは言えないでいるわけです。

「じゃあどうするんですか。訴訟するんですか」って言われて、区は「まあ、訴訟。区民の財産を毀損するようなことはできないので、訴訟も辞さない」っていうような答弁をしました。そうすると次は「だけど訴訟して勝てるんですか」っていう話が出てきて、「いや、そこは第7条の解釈がどうなるかによって区の言い分を裁判所が認めてくれなければどうなるかわかりません」と。

ある委員さんからは、「仮にこっちが有利な立場で訴訟をしたとしても、裁判所って大体、和解しませんかとかって言ってきますよね。そうなった場合に、こちらが請求している金額が半分ぐらいに割り引かれる可能性はすごく高いんじゃないですか」と。それについても、まあ区は否定はできないですよね、その可能性も。

私もそれを聞いていて「あ、そういうことか」と思いました。つまり区は「認めたわけじゃないよ、病院が抜くのが筋だ」って、まあそれは正論だと思うんですけど。で、突っぱねてる割に実は、すごくそれが難しいことも分かっているし、じゃあお金を請求する、裁判にするにしても、区の主張が受け入れられる可能性は非常に低くなってきてるんだな、っていう。で、河北側はその、吉田前副区長を顧問に据えたりとか、あと、弁護士さんとも相談をして(杉並区宛ての文書は弁護士名義)、勝てるというか、まあ負けないで済むんじゃうんじゃないかというような確信も持ってやってる。なかなか区が言っている容認しないけど」って言っているのは、表面そう言ってみせてる、強がってるだけなのかな、っていう風なのが、まあ聞いていた私の感想です。

司会 : 報告書「区の考えと今後の対応」についてよりもさらに譲歩するんじゃないか、しかも譲歩する上に、お金に関しても河北が払ってくれないんじゃないかというようなところが、総務財政委員会での追及で分かってきたわけです。

次に、それを受けた3月16日の予算特別委員会の書き起こしです。松尾区議ともう一人ほらぐちともこ区議が、この病院の解体工事について質問をしていただきました。具体的な金額とかで、例えば地下構造物、撤去するのにこれ16億円かかると見られている。で、病院が6割、6割残置するわけだから16億円のうち10億円くらい…?

(松尾) 違いますね、逆。6億のほうが病院の負担で、10億は区の負担になる。

司会 : 全部抜いたら16億円。この図面のとこだけ抜いたら6億円で抜けるっていうことですね。

(松尾)私も「誰に聞いてこれ算定したんですか」っていうことを聞きましたら、「そういう業者さんに問い合わせをして、このぐらいだろうっていう見積もりを、大体このぐらいじゃないですかっていう意見を区はいただきました」と言ってました。全撤去の場合の費用については、正確には13~16億円っていう風に言っているんですけれども、まあ最大限16億円として、6割が残るので、区が仮に残りを抜くとしたら、10億円ぐらいの費用がかかり、それを「病院のほうに請求する」っていう説明です。

司会 :  予算特別委員会の時は、実際に杭等を抜くのかっていうことについて、病院側はとにかく抜かないと言っている、じゃあ区は抜くのかどうかについて、これまで曖昧な回答しかしてきていない。「学校にするには全ての地下構造物撤去を約束してほしい」という質問に対して区は、「残置するのか、区の負担で全部撤去するのか、区はまだ決めていない。撤去する場合には、その分、新校舎の遅れ、旧学校の解体、A街区の跡地活用(A街区の跡地活用ってこれ杉一小の場所です。そこの跡地を活用することになってるんですけど)、拡幅道路の遅延がある。学校建設工事の予算を計上する時期を目処に結論を出す必要がある」というのが区側の答弁です。

(松尾) 私の発言は原稿があるので正確に申し上げますと、「学校を建てるのであれば、誰がやるにせよ、最終的には区が責任持って全ての地下構造物、危険物汚染を完全に除去するということを約束してほしい」っていう質問をしました。これはメモなので簡単に書いてありますけど、そこまで言ったんですけれども、まあ答弁はこんな感じで、スケジュールが遅れちゃうからそこまではできないかなっていう話です。

ちなみに、これはちょっと大事だと思うので申し上げますが、もともと杉一小現地建て替えで、複合施設で、まあ屋上校庭とか色々問題はあったんですけど、あの当初の計画、A案と言われていた案は2021年4月開校です。もう4年前にできてるはずでした。ところが移転する話が出てきて、その時点で7年遅れますけど、今よりも広い校庭ができて環境が良いですよみたいな説明で、7年遅れ、2028年(再来年ですか)4月に開校します、っていう案に変わりました。ところが、さらにその後、河北側の工事の遅れっていうのがあって、そのためもう1年遅れていて2029年4月開校っていうのが現在のスケジュールです。しかし、それも今、現実的でなくなってきていて。一応今の時点ではそういう風に言ってるんですけど、多分4月開校ももう無理じゃないかなっていう風になってきてると思います。

引き渡しがそもそも2027年(来年)の1月には、もう区が使える状態になるっていう風な約束で来たんですけど、それが今のところの目算ですけど、来年の5月まで撤去工事がかかりますので、区が引き渡しを受けられるのは来年27年の6月から区が使えるようになります。ただ約束上は、来年の1月からもう引き渡すことになっているので、それは現在の杉一の土地を最終的に受け取る欅興産のものになるので、それから先は、つまり来年の1月からは、地代が発生します、ということなんですね。

それで「え、それって、予算に乗ってないですよね」って質問したら、実は来年の1、2、3月の部分(今年度ですので)の地代はもう計上してますっていう答弁で、月に2000万ちょっとかかるんですけど、6000万ぐらい(6600万円、税込み?)のお家賃はとりあえず区がもう払う前提で予算に計上されてるということが判明をしました。

司会 : 工期の延伸に伴うA街区の賃料等って書いてあるんですけど。A街区、杉一小が現在立ってるところです。これ換地でやるということになってるのが問題なわけですよ。換地をする区画整理の、個人共同施行者同士で「訴訟も視野に入れている」なんてことを言ってるわけですね。予算特別委員会では「訴訟しようとかっていうような険悪な関係になっていて、共同施行は成り立つのか」「明確に残置物がある状態でC街区使用収益を開始するなら(つまり学校を建ててしまうのならば)、A街区(杉一小が今あるところ)とC街区の照応の原則が崩壊するのでは」という質問がありました。この照応の原則っていうのがこの換地をする時、区画整理事業には必要なんですけれども。この照応の原則、専門的なことなので、最後に島田さんに照応の原則とは何か、このケースではどういうのが求められるか、ということをご説明いただきます。

(島田) それについて当会はこれから区に対してステートメントを出します。その前の、去年の9月に出したものに、根拠法を入れてますんで、こちらの方で説明します。

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「問題点その1、照応の原則に照らした適法性」というところですね。土地区画整理法の95条の第1項2

まず、土地区画整理法とは何かと言いますと、土地区画整理法っていうのは、都市計画の中でも古くからあるもので、特別法として定めたものです。その精神は、売買ではなく、要するにお金をかけずに、交換という形で土地を開発していくという手法。特に関東大震災の後など、行政には十分のお金がないので買収することができない、だからお金を使わずに交換という方式で開発をしていくという、特別法です。

そこの中で、一番大原則として書かれているのは照応の原則で、これは、交換前の土地と交換先の土地というものが環境が同じでなくてはいけないということを言っています。この土地区画整理法っていうのは、お金をかけずに、金銭売買を入れずに開発ができるということで、非常に安価なというかイージーにできる開発法なんですが、その代わりに厳しくしてるのが、環境の前後が同じでなくてはいけないという原則。この照応の原則を外してしまったら、ただの安売りの交換分合になってしまいます。で安売りされた方は被害者になりますので、そういうことが起こらないようにという原則があるわけです。そのことを指しています。

ただし、時代が変わってですね、関東大震災からあるいは戦後復興から時代を経るに従って、必ずしもその被害者がですね、悪いところに行ったといって問題にせず、逆に金銭的な解決で、悪いところに行ってもいい、川底の方に移されてもいいから、お金もらって出ていきたいっていう人もいるわけですよ。そういう救済措置のために、この照応の原則っていうのは、甘く解釈されるようになってきたというのがあります。

そうなんですけども、その中で、この小学校用地については、同じ法の95条の第1項において、これは「特別に考慮を払うべき」なんだよっていうのが残されてるんですね。楔が打たれてるわけです。にもかかわらず、今回、小学校の換地であるにもかかわらず、他の土地と同じように、照応の原則がないがしろにされてきていると、甘い捉え方をしているということで、これは違うんじゃないかっていうことを問題点として出しています。

司会 : 今回のこの残置によって照応の原則がさらに揺らぐのではないか。地下構造物を撤去しないで引き渡しを受ける、それで杉並区が自分でやっちゃうかもしれない、あるいはもう撤去しないかもしれない。そういうことが分かってきた現段階で、もう一度ステートメントを出そうということになりました。今日また皆様のご意見を聞いたりして決めていきたいと思います。

ステートメントに盛り込む内容として「照応の原則に違反をしている」「施行者会の調整不足、こういうことが行政の不作為である」「杉並区が金銭負担をする、あるいは金銭解決することは区民の財産を毀損することにあたる」これらは住民監査請求の対象になる事案です。これまでは「換地だから住民監査請求できないんじゃないか(住民監査の対象は財務会計行為のみ)」みたいなこともあったけれども、ここで予算が発生しますし、明らかに行政の不作為が発生しているということで、住民監査の対象になると思います。

住民監査をすると、その後、それがもしはねられたとしても、住民訴訟に持ち込むことも視野に入ってきます。ですので、私たちは杉並区がどのように予算化するか、それを踏まえた上で、住民監査請求も視野にこれから入れていきますし、その際には是非皆様にも監査人として名前を連ねていただければと思います。

 

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河北病院跡地と杉一小のゆくえ(後)

2026.3.28「河北病院跡地と杉一小のゆくえ」後半は意見交換です。前半登壇者の島田昭仁代表と、松尾ゆり区議以外の参加者の方については、個人を特定しない形で発言を掲載します(後半は司会が交代)。

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(松尾)この土地交換と杉一小の移転に関しては、島田さんの方からもお話があったように、まず交換自体が不公正じゃないかということがあります。杉並区は駅前に土地をほぼ持っていません。阿佐ヶ谷駅の駅から徒歩0分みたいな所に土地を持っていること自体が非常に貴重なんです。それを、河北さんの土地の、言っちゃ悪いけど、水は出るし何が埋まっているかわからない所と交換するのはおかしいということを、私たちは言ってきたし、区議会でも度々いろいろな議員が繰り返し発言し議論になってきたところなんです。「区は照応の原則に反している」と、私も言ったけど、他にも何人も議員さんが指摘をしてきました。が、区は「総合的に判断して問題ない」との答弁を繰り返してきました。

もう一つは、土壌汚染や浸水の問題です。土壌汚染については、先ほどから申し上げているように、「病院が全部撤去するから大丈夫」と言ってきたわけです。吉田前副区長も「こうやってこうやって調べるんだから、大丈夫」という答弁をしてきたわけです。だけど、現在こういうところに至っていると。

浸水に関しては、区も、ハザードマップ上で浸水区域になっているので認めざるをえないわけなんですが、浸水に関しては盛り土で対応する(一番低い所で1.5m盛り土)ことで解決するといういうことで、ほんとに弥縫策というか。

それで、今回の事態に至って、病院側が土壌の、地中に残ったものを撤去しない、土壌汚染もこんな感じで、わりといい加減みたいな状態の中で。特に学校なんだから土壌に関しては、さっき釘の話もありましたけど、釘が1本、1本出てもあんな騒ぎになるんですから、ここは何が出るかわかんないわけですよ、本当に。

今解体中の古い病院ですが、それ以前に昭和2年か3年ぐらいに、古い木造の病院が建っていたのを解体するとき、その時代のものって、目撃した方から「工事してるときに穴の中にゴミでも何でも全部ぶっこんでたよ。子供のとき見たんだけどさ」っていう人もいるぐらいで、何が入ってるかわかんない状態なんですけれども、掘らないことにはわかんないわけですね。

ということで、先ほど申し上げたように、私は「誰がやるにしても、とにかく学校にするんだから正常値に戻してくれと。それを区は責任を持ってやってくれ」っていうことを言ったんですけど、区は残念ながら「全部きれいにします」とは答弁をしませんでした。主にスケジュールのことを理由にしてるんですけど、そういういい加減な答弁があったのはすごく残念で。私たちが一番恐れてきたこと、この土地が小学校を建てるにはやばい土地なんじゃないのっていう問題が解決してないことが一番大きいかなと思ってます。

それと同等に、先ほどからお話ししてる照応の原則っていう問題があって。そもそも照応してない土地、同等な価値で交換されないっていうことを、私は区議会の中でも度々申し上げてまいりました。具体的には、(元の河北病院の土地=C街区のうち、杉並区が先行して引き取りした一部の)区が貸したり買ったりとかしている実績(賃料や地代)まで調べ上げて。その一部のところは(全体が低地の)河北病院の土地の中でもやや高い場所で、ちょっとマシな方の部類ですけど、それでも、杉一小の今の土地と河北病院の土地で3倍の価値の開きがある、となった。杉並区の実際の取引の上で3倍の価値で取引されてるということも分かってるわけですよ。区はそうじゃないとか言ってますけど、それは実際の区の取引の中から出てきた数字です。だけれども、土地区画整理の中の仮換地(土地区画整理事業はすべてが完了するまでは「仮」換地となる)っていう中では、1.5倍程度の価値で評価をされているということが分かっています。

なので、そもそも照応していないよねっていう指摘を私はしてきました。なおかつ今回土の中にいろんなものが埋まった状態で、きれいな土地と交換する(あそこは杉一小がずっと使ってきたのでそんな変なものが埋まってるとは思わない)っていうふうになれば、もう明らかに照応しないわけですよ。だから、そもそもこの土地区画整理は成立するんですかっていうところから疑問が兆してくるわけですね。

本来はそこから問いたいんですけれども、実際上これはもう弁護士さんとかに相談してみないと、どういった形で住民監査請求ができるのか、あるいは訴訟ができるのか。ただでさえおかしな話だったのが、よりおかしな話に今なってるっていう、もう笑ってる場合じゃないですけど、そういうことです。

 

参加者より

杉並区の、行政の不作為っていうことを追及するっていうことで、ちょっとサポート情報がこの2週間ぐらいで出てきたんでお話ししたいんですが。

グリーンインフラの区民会議っていうのに出てまして、ある班でワーキンググループをやりまして、井草の森公園を、ビオトープ作ってトンボの来る公園にしようっていう意見が出たんで、周辺を全部見たんですよ。見てきて、あと基礎情報いろいろ収集してきて。先週、水の循環の関係を調べたかったんで、区の公園課から昔の図面もらったんですよ。元は国の機械技術研究所だったところで。パラパラ見てましたらびっくりする図面が出てきまして。「汚染土壌封じ込め層」っていうのが出てきて。これあの皆さんご承知の杉並病がですね、結論的には上井草の積み替え施設ができたせい、積み替えから出てくる水で硫化水素が発生したなんて言ってるんだけど、できたばっかりの施設でそんなことあり得ないんですよ。私はどこが原因か、やっぱりこれだと思ったんですよね。今いろいろ杉並病とか調べてるんですけど、きっとこれです。だから昭和20年代30年代、これ有機溶剤系を盛んに使うようになったんですね。特に機械の部品の洗浄、そういったものに非常に使われてて、この「封じ込め層」とは言ってもですね、これちゃんと防水措置ができてるようには到底思えません。これを追及してみたいなと思っています。子どもたちがこの真上で盛んに遊んでいるんです。

それからもう一つはですね、私昔ですね、簡易型で地下の土壌ガスを取る装置の特許取ってました。自分で忘れてまして。非常に簡易型でインパクトドリルっていう、普通のネジを回すドリルとかを使って、パイプを数メートルぐらいまで下ろして、そこからガス抜いて、それで分析するっていう装置。製品化しなかったんで現状ないんですけど、一応特許は申請して。まあ作っても100万もかからないと思うんで、5メートルぐらいまでは平気で取れます。そういう装置もあります。以上」

 

Q「昨年の5月、構造物を地下に残してそのまま建てるっていう話が出て。どれぐらいの大きさなのか全然わかってなかったんですけど、今日いただいた資料の図面見たら、新校舎の立つところ以外、この青いところ全部埋まってて、それが全部残るってこと、で、あの、なんかGL(Ground Level)マイナス3500、マイナス3.5mまでは取る?」

(松尾)そうです。ピンクの杭は3.5m、GLマイナス3.5でカットするって言ってるんですけど。他の杭は、そのままっていうふうに言ってます。これは道路の拡幅、道路用地になる部分だけ。校庭に使う部分とか、要するに学校の敷地については、あの3.5mまでも取らないです。そのままです。

Q「杭が残ってるってことですね、そのまま。とんでもない量の。そんなところに未来を担う小学校を…。ありえない」

司会「校舎のところは抜くけど、基本的に校舎じゃないところはそのまま置いておきたいと。残置するのが6割というのが、河北の主張ですね」

Q「土壌汚染の図面のピンクになってる端っこのところ(汚染のおそれが高いとみなされた)とかも道路かかってるけど、そこも残るわけですよね、杭とか。抜かないのかな」

 

Q「この杭っていうのはコンクリートですか、それとも木ですか」

(松尾)コンクリートです、多分。

Q「例えば東京駅なんかは、昔の木の杭が何本もあるっていう話があるんですけど。松の木で腐りにくいと。で、それと同様のことが起きてるのかなと思って、お聞きしたいんですよ」

(松尾)松杭について言うと、松杭もあることは判明してるんですよ。今区役所の人に説明を聞いた範囲で言うと、「昭和の建物の基礎には松杭が入っていた、だけど、その後70年代に建て替えた病院が今建ってるわけじゃないですか、その時に地下室作ったりとかしてるので、今の病院が残ってるところについては、松杭はなかろうと(なかろうですよ、あくまで)。だけど、松杭が残ってる部分もあります」と。この図(下)で言うと、最後のページのブルーのあたりですかね、地下室がないところ、ここの部分は松杭が残ってる可能性があります」

(松尾)その松杭については、過去のものが残ってるので、それを放置すれば、これはもう違法になっちゃうんです。土壌汚染対策法でも違法になってしまうので、これは「出てきたら取ります」って病院も言ってるそうです。でもあくまで「出てきたら取ります」なんで、どこまで取りきれるかは分かんない。というのは、病院側が「古い昭和初年の最初の病院の設計図をもう持ってない」っていうんだそうですよ(ホントかどうかわかりませんけど)。「持ってないから、松杭がどこに埋まってるか私たちも分かんないんです」と。だけど、「地下室を作らなかったところは残っている可能性があるので、そこを掘ってく時に出てきたら取ります」というふうに言ってるそうです。まああくまで「出てきたら取ります」で。それも「何メートルまで掘るんですか」と聞いたら、「もしかして先っぽ(最深部)の方とか取り残したりするんじゃないの」と私は言ってるんだけど、「いやそんなことはないです」って役所の人は言ってます。それが松杭の話で。

こちらの杭は松杭ではなかろうという前提で、一応こういう設計図もあったみたいなので。そうすると、どういう構造になってるかは分からないんですけど、鉄筋コンクリート。

Q「松杭じゃなくてコンクリート杭とかを残す前提の話になってるじゃないですか。それは残してあっても、小学校のグラウンドになったとしても、子供たちには障害がないと、そういう前提なのか。それとも、めんどくさいから、工費から言って、今費用が値上がりしちゃって、余計なことはしたくないということなのか。どうなんだってことですね」

(松尾)一応地下部分なので「表面を使う分には問題ないだろう」って病院は言っていて、区側は「それには納得していない」と言いながらも、事実上は表面しか使わない部分については大丈夫かなというところで、今曖昧に濁していますが、結局そういう風に考えているということだと思います。

Q「要は、何メートルまで掘削して、上から土なり、対処する工事みたいなことをして、杭と関係ないようにして使うようにするのか。工事の仕方によっては杭を全部抜かなくてもいいんじゃないかっていう判断にもなるわけで、そこですね問題は。

多分現場の専門家から見れば「ああここはどうせ全部抜けないから」って言って、考えたかもしれない。ただやっぱり、杉並区の窓口になって交渉してる人たちが、ちょっとプロじゃないんで、多分。素人、ど素人だと思うんです。だからこうやってなめられちゃってると。だから、プロの人たちを連れていかないと。建設会社の人間っていうのはもう本当にもうめんどくさいことはやらないんで。あの、ホントこれ冗談じゃないですよ」

(島田)私は、最初から、田中前区長のときは分かっていたはずだと思って、今でも分かってる話だと思っています。まあ、それを表に言えませんので、ダブルスタンダードかもしれないけれど、対外的な説明と裏事情は違うと思います。さっき言ったようにブラウンフィールドっていうのはそもそも取引できないぐらいお金かかるんですよ。それを取引するっていう話だから、そこは齟齬が生じるっていうことは、最初から分かっていたこと。

その杭の話と言うと、構造物を残したままグラウンドにする、その上にコンクリートを敷いて人工芝にすれば、下から揮発性のものが上がってこないということで、土対法上のものはOKになるんですよ。すでにここで表層の50センチの調査では、基準値以上のジクロロメタンとフッ素化合物が出てこなかったということですから、これで終わりなんです。だから「児童の方々安心して遊んでください」って話なんです。

Q「信じられないですよ。もう嘘だろとしか言いようがなくて。こんなバカなことがあるかって。戦前からの、しかも病院で。昔の建物なんて、うちの実家で、一回水道が破裂して掘削してもらったときに、瀬戸物から瓦から、全部入ってんの。そういうものなんですよね、当時の建物っていうのはね。こんな「六価クロムが出てきませんでした」なんて、ふざけんなよというところだと思うんですよ。だから本当これ見ててすごく腹立つし、あの、これは河北病院側の見解なんですかね、この土壌汚染は。よくこんなもの、平気で出しますよね。こんなことあり得ない、絶対。

だって、中野の警察病院を掘削したとき、軍が持っていた薬品だとか、瓶がいっぱい出てきたって、元中野警察署にいた人に聞いたんですけど「土の中からいっぱいいっぱい薬物の入ったものが出てきてね、困ってるんですよ」って。あそこでそうなのに、ここで何にも、基準値以下ですってね、よく言えますね。

これを杉並区も「そうですか」って言ってるわけですよ。区民の健康を守りたいんだったらね、ちゃんと専門家を雇って、こういうことを検証させなきゃダメですよ。それを、もう3年も4年も前の話ですよね、岸本区長の前からですから。それを、今更ですよ。なんでこの4年間の間何もしてこなかったのかっていう」

(松尾)地下室の床が残ってるわけですよ、この絵見ると。一部分の断面図しか分かんないんですけど。「残す工法でいきます」と言っているわけです。「その下の杭も残ります」と言っていて、その下の土に何が埋まっているかは全く分からなくて、それこそガラスだとか、仰ったように危ないガラクタが埋まってる可能性はすごくあるんだけど、それについては「土対法上調べる必要がないから、調べていないです」ということで。

Q「江戸時代、火事があった後は全部壊して埋めたんですよね。東京駅なんかはそれがちょっと問題があったんでしょうね、確か」

(松尾)ここも、今解体してる施設を建てるときに(さっきも言ったんだけど)、「僕が中学生のときに見てたら、ゴミでも何でもボンボンぶち込んでたよ」って。昔はそうやってたんですよ、工事って。今みたいに環境にね、厳しくないから。

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司会「私たちは病院跡地だということで、病院跡地に小学校を作るってどういうこと?土壌汚染の危険を考えないの?ということをずっと言ってきたわけだけど、区は、さっきから説明にもあるように、「土を掘って入れ替える大丈夫」って説明をずっとしてきたんですよ。「きれいにして、入れ替えて受け取るんだから大丈夫」って。去年、一昨年まで言っているんですよ」

Q「その入れ替えてやりますよっていうのは分かりますよ、もちろんね。だけど何メートル、何キロ掘削して、その土を入れ替えるかってことですよ。全部入れ替えることはできないんで」

(松尾)この計画を、現地建て替えから見直したのが2017年頃なんですが、その時に設計会社に調べてもらって、区が発表した資料、発表したというか区から引っ張った資料によると、「この敷地の中の全体の土壌を3メートル全部入れ替えたとして7億円かかります」っていう報告が出てるんですね。当時の7億円ですから、今もうちょっと費用上がってると思うんですけど。それ3メートルっていう前提で、話をしてます。3メートルでいいのかっていう話はあるんですけど。それでも「7億円かけて入れ替える」からって、そういう数字が出てきたので。そう、最大でもそうやって3メートル全部の入れ替えはやるのか。そこまでやらないにしても汚染が見つかったら、その部分は土壌の入れ替えは当然やるんでしょっていう前提で、私たちは説明を受けて信じてきたわけ。ある意味信じてきたわけ。

Q「もう絶対そんなの信じちゃいけないと思う。そういう話は。というのは、高円寺学園でもそうだったんだけど。釘がいっぱい出てきた。児童が足を怪我したとか。釘を打って人工芝を敷いてるわけで、その下はコンクリートですよ。そんなグラウンドってありますか普通。大体ラバーを敷いて、その下は土ですよ。赤土でも何でもいいけど。それでサッカー場でも何でも作ってたわけですよ、昔はね。それが今そうじゃない。もう人工芝の下がコンクリートになってると。もうこれホントに目も当てられない。それが常識になってるから。そういうことから言うと、ゴミだの何だの出てきちゃうと思うんですよね。だからね、もう絶対信じちゃいけないと思う。そういう話は。自分たちの目で見て、区議団でみんなで調査して、専門家を入れて調査して、議会に報告しないとダメですよ」

 

Q「この土壌汚染調査って、結局河北が独自自分たちでやったもので、これ以上またやるみたいな、そういうことはない?」

(島田)基本的には終わりです。東京都に出して。東京都の条例でいけば、河北さんが調査をすればそれで良いということになります。我々当然、民民ではそれでは済まされないだろうと言って、区に対してどうするんだって言ったんですけど、まあ区の課長さんは「いや向こうが出してきた調査結果を信じない方がおかしい」と言ってます。

※その後、東京都が受理した調査結果について、杉並区でも検証することが判明。ただし、再調査ではない。

 

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(以下の議論を踏まえて改定した声明を4月15日杉並区に提出しました)

 

Q「ステートメント(声明)はどういう形で出すんですか。つまり、議会宛てあるいは杉並区宛てではなくて、杉並区民宛てに出そうということですか。狙いがよくわからない」

司会「趣旨としては、活動をずっと継続してきた私たちの会として、この最終的な緊急事態に対してこう思っていますっていうのを明らかにすることと、区に直接この内容は訴えたいと私は思っているんですが。区役所に対してか、議会に対してか。まあ主には役所に対してってことになるんでしょう。区や区議会にも提出する」

(松尾)区の担当者とは、何度か小人数の集まりを持って話し合いをしてきてるんですけど、その中でさっき言ってたような区の課長の意見とかも聞いてきてるんですけれども。今また申し入れをしていて、時間を取ってくださいねっていう話をしているので、その場で区の方には渡したいとは、思っています。その上で、なんかやっぱり皆さん、私たち、今日主催をしているグループだけじゃなくて、参加した皆さん、区民の意思として、あの文章を公表するという形。公表すれば、区議会議員たちにも配布はしたいと思います。

Q「個人的な感想なんですけれども。今日の話だけでも、あまりにもひどいんじゃないかっていうことばかりですよね。で、こうやって話を聞いてれば、初めて来た方もある程度分かると思うんですけど、おそらく区民の9割以上の方々は、こういう問題が今起きてるってことさえ知らないわけですね。

せっかく声明を出すのであれば、区や区議会だけじゃなくて、区民の方々に広く伝えるという趣旨の声明にしてはどうかなという感じが僕はしたもんですから。つまり、一生懸命これまでもう何年も運動してきたんだけど、広がってないわけですよね。広がってない一方で、どんどん、どんどん事業は進んじゃってて、しかもこういう、ひどい問題がどんどん、どんどん明らかになってきて、一体何なんだこれっていう状況ですよね。

もう一つこの声明で追加していただければなと思ったのは、そもそもは田中良前区長が、自分の後援会の責任者であった河北病院の理事長、自分のスポンサーでもある理事長と組んで、河北病院の便宜を図るために彼が仕掛けた計画だと思うんです、これ。だってそもそもは杉一小をどうやって建て替えるかって話だったのが、田中が乗り込んでからは、あそこの駅前再開発の話にすり替わっちゃったわけですよね。杉一小のあの場所をいかににぎやかな拠点にするかという話が第一優先事項で、杉一小のことはもう第二の、どうでもいい話になっちゃってるわけですよ。

その経過をあれこれ言うとまた大変になるけれども、そもそも田中がそういうふうにやったからこの問題がこじれたんだっていうところを、うまくこの声明の中に入れたらどうかと。そうしないと、多くの住民の方々は、なんでこんなことが揉めてんだってことが分かりにくいだろうし、そもそもそういうとんでもないことが発端なんだよっていうことを、簡潔に入れたらどうかなという感じがしたもんですから」

 

Q「コンパクトなものにして、あの阿佐ヶ谷北の周辺だけにも告知をしたほうがいいんじゃないかなというふうには思いました。「声明」とかいうと固いけど。アパートの人たちはいいんですよ、引っ越せばいいんだから。引っ越しができなさそうな一軒家とか、あの高級なマンションのところだけでもポスティングしたらいいかなと思う」

 

Q「住民声明に付け加えたほうがいいっていうことについて。あの今日ここに伺って良かったなって思う点が、こんな地味なことを皆さんやってくださってるんだなっていうか、本当に根気のいること、すごいなと思います。

この財産交換っていうのは、荻窪の駅前にあるアンサンブル(と清水の国税税務署の交換)で痛い目にあってるんです。荻窪の南口には(アンサンブルをなくした)田中良のポスターは今だに1枚たりとも貼られていないんですよ。町会ぐるみで7町会で田中良に対して抗議めいたものをしましたし、町会長が裁判に立ったんです。これも似たようなことをやっている、こんなことをやってるこんなことをやってるっていうことで。やはり区長選では票を取らせたくないんですよ、彼には。

この悔しさっていうのはね、区政に興味のない人にいくら言ったって多分わかんないんだよね。だから、今日のこんなひどい話だって、いかにしてPRしていくかってことにかかってる。だから、今仰ったように、前区長っていうことではなく、田中良っていうその3文字を、住民の声明には入れていただきたい。じゃないと荻窪南口で負け戦した者にとっては、あきらめきれないような悔しさを持って、私は死んでかなきゃいけないんですよね」

 

Q「声明の2の④、これは、今の杉一のところに、最初の計画通り杉一をつくって、それがどんなビルになるかわかりませんが、大きな一つの提案ですよね」

(島田)声明の2の代替案の④のことですね、はい、そういうことです。

Q「「A街区の持ち分約3割を種に」となっていまずが、A街区っていうのは現在のの杉一の土地ですね。それの3割っていうのは…?A街区っていうのは、プラス三菱銀行とか西友とか…?」

(松尾)いや、それは今のところ入ってない。杉一は今、区の所有で、欅興産から借りてるんじゃないんです。それをこれから交換するっていう話なんですけど。あと、西友とか三菱は、別の地主さんの土地だそうです。

だから、そもそも杉一小は区が持ってる土地だったんです、現在。欅屋敷、今壊してる問題の河北病院の土地も、ほとんどは欅興産の土地。一部河北が持ってる土地もあるんですけど、それプラス何軒か隣接してる民家の土地、それも含めてC街区(杉一小移転予定地)っていうことになっています。そこを今度、A街区の、杉一小の杉並区が持ってる土地と、もともと相澤さんが持ってた旧河北病院の土地とを、単純に言うと交換したいって話です。

今河北病院が建ってるところ(欅屋敷)は、あれは欅興産の土地(地主の私邸)で、河北は借りて建てている。買い取ったりとか交換したわけではなくて、欅興産が持ったまま河北病院が建てた。

Q「A街区の持ち分3割っていうのは?この3割っていうのはどういう意味か?」

(島田)もともと欅興産が、雑駁に言えばB街区とC街区を持っていた。それが交換によってA街区とB街区の地主になったっていうことですね。だけどA街区については3割だけ区におこぼしがあるということです」

Q「そこに小学校を建てると、より狭くなるわけですよね?」

(島田)土地の平面的な割合にして3割っていうことなんで、立体化(ビルを建てる)されると床面積に反映されることになって、考えられる容積の3割だけで、十分に今の小学校の床面積は確保できるっていうことになる。

1000平米ぐらいの校庭は取れるはずです。今で言うとですね、今の小学校のサッカーゴールのあたりから校舎ぐらいまでの間の校庭はとれる。小さいですよ。だからこそ我々は、第2校庭として運動会とか記録会とかいうときは……。

Q「河北の跡地がほぼ全部区のものになるから、それを使ったらいいんじゃないかと…。通常なら区民センターとか博物館を建てるが、建物建てるわけじゃないし、いわゆる広場としてはそこを置いといて、そこを校庭として使える、第2校庭みたいに使えるんじゃないかていうのが、これに書いてある」

(松尾)単純に言えば、もうこの話全部ちゃぶ台返しして、もとのところに建てればいいじゃんって思うんですけども。それをやると、いろいろなんか変更しなきゃいけないこととか決定とかが出てきちゃったりするので。地区計画だとか、土地の交換も、あまり見直さないで済むような範囲で考えれば?っていう、現実的な案として提案をしたんですけど。今の杉一の面積の3割で学校建てようってなると無理だけれど、欅興産と共同してビルを建てて、その中の何フロアかを学校にすれば、そしたらそこに残せるよねっていう案なんです。共同建て替えにして、欅興産と杉並区で7:3とすれば、その共同建て替えのビルの3割は区が使うみたいなイメージで。そうすれば校庭部分も、今よりちょっと狭いけど地上に取れるんじゃないかっていう考え。

Q「商業ビルみたいな感じで結構高いやつをつくって、その中にいろんな区の施設入れるみたいな話が、最初のころ…。そういうのもあるかもしれないし、あまり高いの建てたくないって岸本区長もおっしゃってるんで……」

(島田)今でも地区計画を見ると60メートルの建物が建てられることになってるんで、もう確実に10階建て以上のことを区は考えている、区というか欅興産と考えている。という中で、最低10階建てとしてもそのうちの3階ぐらいまでフロアを使えば今の校舎と同等の床面積はとれるという計算がありまして。当たり前ですよね。10階建てでその3割使うわけですから。10階ぐらいであれば本当に×3.5メートルぐらいで、35メートルで済む話なんですね、あるいは×4メートルでも40メートル以下で済む話になるんです。今60メートル建てようとしてますんで。

(松尾)あと、欅興産は実際は6割で、あとの1割は保留地っていう、その分を誰かに売ってお金に変えて、それでこの事業の全体に費用を賄おうという。保留地を区が買えば、区は4割になるんですよ。

区長は「タワマンは建てません」と言っている。タワマンってなんか一般的に言うと20階以上っていうふうに言われるので、確かに60メートルの高さで20階のタワマンは建てられないかなとは思うんですけど、でも19階は建てられるんじゃないか。で、19階だからタワマンじゃないって言うのかっていう話ですよ(※「高層ビル」の定義は一般的に60メートル以上)。

区長が言ってる「タワマンは建てない」っていうのも一つの約束ではあるんですけど、それはどのレベル、例えば今の杉一小の高さのものしか建てないよって言うんだったらいいんですけど、そうじゃない、かなり高いものは建てる。西友は40メートルぐらい、6階建てプラス屋上部分。そのぐらいだったらまあすでにあるビルなので許容されるかなっていう感じではあるんですけど。

 

司会「これを改めて載せましたのは、今のこのぐちゃぐちゃになってしまった状況の中で、本当にこのC街区に小学校を建てられる気がしませんよね?普通に考えて。病院は地下構造を撤去しないし、区が代わりにやって、お金を河北から取るのも、もう現実的でないし、仮に区が河北に裁判やっても勝てそうもないし、っていうことで、もうこの計画が非現実的になってると思うんですよね。そうすると、もともと私たちが何年も前に提案してきた、A街区に小学校を入れればいいじゃないかっていうのが、逆に現実的になってきてるなってことで、この最後に載せています。もし次の機会、こういう場を持つことができれば、A街区どういうふうに使ったらいいだろう、C街区はどうやって活用できるだろうみたいな話を、皆さんと一緒にしていければなあというふうに思ってるんで、ぜひ色々ご提案もお願いしたいなと」

 

参加者から

「酷い話だってことはみんな分かっていると思うんですよ。小学校をハザードマップの青色のところ(浸水1.0-2.0メートル)、車も人も歩けないんですよ、そこに持っていくっていう話を、勝手に協定で決めた。小学校が今後どうなるか、少子化とかいじめとか…、小学校の未来像は「社会とみんなが見守るところ」。

不動産屋じゃあるまいし、勝手にあんなところに置いとけっていうことは、小学校の未来を考えてるのかっていうことを、やっぱりもう一度しっかり伝えたほうがいいんじゃないかなと思います」

  

病院跡地を掘ってみると?(都立清瀬病院の場合)

 

 

 

杉一小移転予定地である旧・河北病院(解体中)の「地下構造物等」を病院側が撤去しないことが問題となっています。

河北病院 カテゴリーの記事一覧 - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

地下構造物、つまり地下室の床・基礎を撤去しないと、その下の地面の処理を行うことはできません。古い病院の跡地は化学物質による土壌汚染だけではなく、「注射器や陶器などなんでも投げ込んでいた」という証言もあり(河北だけではなく、一般的に)、いわゆる「ゴミが埋まっている」という物理的な汚染も想定されます。

 

その実例が発見されました。

東京都立清瀬病院跡地、現在の清瀬市中央公園(公園南側の中央図書館=廃止・解体中は含まれない)と国立看護大学校や日本看護協会の施設です。

中央公園。右側は隣接する看護大グラウンド。
現在も図書館解体、公園拡幅の整備中。

 

来歴は清瀬市HPのこのページがわかりやすいです。3回分載。

市史編さん草子「市史で候」 四十六の巻(1) 「ここに清瀬病院ありき」第1回「ここにありき」|清瀬市公式ホームページ

市史編さん草子「市史で候」 四十六の巻(2) 「ここに清瀬病院ありき」第2回「うつりかわり」|清瀬市公式ホームページ

 

リアル展示は清瀬市郷土博物館にありました。

「清瀬病院街」という特集コーナーです。

昭和6(1931)年に当時猖獗をきわめた結核の病院・療養所として、畑と森だったところに府立(当時)清瀬病院が作られます。空気のよい郊外ということで選定されたようですが、当然地元からは反対の声があがります。

しかしその後も周辺には病院が集まり、「病院街」と呼ばれるように。

市の観光マップ「市内散策&農作物直売所マップ」の一部をスキャンしています。現在でも東京病院、福十字病院、ベツレヘムの園病院などが並んでいます。もともと隣の東村山市にハンセン病療養所(発足時は隔離施設)多磨全生園があったこともあり、行政が病院の立地として計画しているのかもしれません。

 

念のため、博物館の展示テーマは、あくまでも「病院が集まる清瀬市の歴史」であり、跡地から「ゴミが出てきた」ことを批判するものではありません。そもそも地下構造物を残置するというようなことはなく、ちゃんと撤去したからこそ、これらが出てきたので。

展示しているのは3ケース。「当時の病院、患者の生活」を物語るものとして、これらの「出てきたもの」が取り上げられています(もちろんきれいに洗ってあります)。

 

医療廃棄物。下は注射器のアンプルと思われます。

 

これらは1970年以前に病院で使われていたものと推定されています。

なぜなら、1970(昭和45)年に病院で火災が発生、全壊しており(取り壊しはS54(1979)年)、その解体に際して廃棄物がそのまま埋められたからです(病院機能はそれ以前から東京病院との統合が進められており、その敷地に移転しました。結核が「治る病気」になり、療養よりも治療、その治療期間も短縮していったためです)。

市史編さん草子「市史で候」 四十六の巻(3) 「ここに清瀬病院ありき」第3回「幕が下りる」|清瀬市公式ホームページ

フェンスとか作らずに解体していたのですね。
アスベストとかは大丈夫なのでしょうか。

 

私たちが2026.3.28に開催した「河北病院跡地と杉一小のゆくえ」集会においても、参加者・登壇者から

「今解体してる河北病院を建てるときに、「僕が中学生のときに見てたら、ゴミでも何でもボンボンぶち込んでたよ」って。昔はそうやってたんですよ、工事って。今みたいに環境にね、厳しくないから」

「中野の警察病院を掘削したとき、軍が持っていた薬品だとか、瓶がいっぱい出てきたって、元中野警察署にいた人に聞いたんですけど「土の中からいっぱいいっぱい薬物の入ったものが出てきてね、困ってるんですよ」って」

という発言がありましたが、清瀬病院でも、1970年当時の解体工事では廃棄物が土に残されていたわけです。結局、最終的に土壌がきれいになったのは、令和5(2023)年、現在進められている中央公園の再整備(新施設建設)時点。これらの展示物はこの整備工事で発掘されたものです(それまでこのまま公園として使われていたとしたら問題ですが)。現在も解体する中央図書館敷地への拡幅のため、大規模な整備工事が続いていますが、今後も病院の廃棄物などは出てくるのでしょうか。

 

河北病院は昭和3(1928)年開院、1960-80年代に何度も増改築をしてきましたが「最初の図面は残っていない」というほど、病院の構造に不明な点もあります。

https://kawakita.or.jp/kmf/step/

清瀬病院の解体は、1979年。火災によるものという条件の違いはありますが、当時は「医療廃棄物をそのまま埋めていた」という、これはひとつの証明ではないでしょうか。

 

おまけ

都立清瀬小児病院跡地。一部が「アカマツ保全緑地」として開放されています。

昭和23(1948)年結核保養所として開設、総合的な小児病院に転換したのち、都立病院統廃合により平成22(2010)年統合移転。跡地は「民間の特別養護老人ホームや障害者施設」の「建て替えのための代替施設用地」として共用する計画だそうです。

 

なお、話題の清瀬図書館問題はこちら。

nishiogidrunker.hateblo.jp

当会声明「杉並区『旧病院の解体工事等に関する区の考えと 今後の対応について』について」を、杉並区に提出

杉並区河北病院跡地について「地下構造物の一部が残った状態で敷地の引き渡しを受ける」との方針を示したこと(2026年2月27日区議会総務財政委員会へ報告)に対し、2026年4月15日、当会は以下のとおり「杉並区は病院が旧施設を完全に撤去するまでは土地の引き渡しを拒否すべき」との声明文を杉並区に提出しましたので、ご報告します。

 

杉並区は、「開校時期をこれ以上遅らせるな」という区民がいるので、開校時期が遅れるとお金がかかるので、と言っています。児童や周辺住民の安全安心より、開校時期が大事だと言う区民が本当にいるのでしょうか?こんな河北病院の逃げ得を許していいわけがありません。当会は、引き続き杉並区に働きかけを続けます。河北病院跡地の今後に是非ご注目ください。

 

 

杉並区「旧病院の解体工事等に関する区の考えと

今後の対応について」について

2026年4月15日

阿佐ヶ谷の原風景を守る街づくり協議会

代表 島田昭仁

 

杉並区は旧河北病院跡地について「地下構造物の一部が残った状態で敷地の引き渡しを受ける」との方針を示しました(2月27日区議会総務財政委員会への報告)。跡地には杉並第一小学校を移転改築する計画であり、敷地の安全性が完全に保証されないことを私たちは心配しています。

杉並区は病院が旧施設を完全に撤去するまでは土地の引き渡しを拒否すべきです。これは、住民、学校関係者の反対を押し切ってまで進めてきた杉並区の最低限の責任です。

 

1.土壌汚染、地下構造物を残置したままの杉一小建設はありえない

 

(1)これまでの説明に反する区の見解

これまで杉並区は区民に対して、汚染者負担の原則に則り病院の責任ですべて撤去するので病院跡地の土壌の汚染はないものと説明し、さらに三者協定の存在をその論拠とし、土壌汚染等のリスクを土地の評価に入れることを拒んできました。

ところがこのたび、病院側の認識が区と異なっていたという理由で、これまでの区民への言説を一方的にくつがえしました。

また、病院跡地は軟弱地盤ではないと説明してきましたが、病院側は昨夏来、今回の問題の残置杭が軟弱地盤対策として設置されたものであり、それを抜くことによって周辺地盤の安定が保障できないと主張しています。

区は小学校現地建て替え案から今日に至るまで、このように説明を二転三転し、また虚偽説明を一方的に繰り返してきました。

 

(2)杉並区は住民からの指摘を無視してきた

私たち住民は、病院の「地下構造物等一部残置」の意思が明らかになった昨夏、別紙のように意見書を提出し、地下構造物を残置した場合、特に土壌汚染調査及び汚染物質の完全撤去が不可能となることを危惧し、問題を指摘しましたが、杉並区はこれを無視し、今日の事態を招きました。

 

(3)土地区画整理事業における「照応の原則」違反

土地の売買ではなく土地区画整理事業による「交換」を行っている以上、照応の原則に基づいて行われなくてはなりませんが、病院跡地は地下埋設物や土壌汚染の撤去に莫大な費用が掛かることが想定されリスクが大きいこと、また駅から遠くなること、予想浸水区域内にあること等々の評価減要素が明らかであり、さらに土地区画整理法は、特に小学校のように公共性の高い施設の換地について「特別の考慮」を求めています。「照応の原則」を軽々に判断するべきではありませんでした。しかし、区と施行者らはこれらを土地評価の要素から恣意的に外し、さらに騒音など近隣住民への被害発生とそれへの対応も検討を先延ばしし、土地評価の要素をゆがめてきました。

その結果、A街区(杉一小敷地)とC街区(病院跡地)では従前の環境と従後の環境が大きく異なっているうえ、地下構造物除去も不完全のまま渡されるとあっては「照応」しているとは到底言い難いと指摘します。

施行者らはこの点につき従前から専門家や多くの区民による指摘を受けていたにもかかわらず恣意的に無視してきたことは当然に批判されるべきです。

仮に予見不可能であったとしても、土地区画整理事業の「仮換地」は、随時土地評価を見直すことを前提としていますが、区があえて見直そうとせず金銭的な解決を目指そうとしていることは、そもそも土地区画整理事業のあり方として間違っています。

 

(4)共同施行者間の調整不足(行政の不作為)

三者協定によって、協定内容に疑義が生じた場合には随時話し合いによって解決しなければならないにもかかわらず、約1年の間、なんらの交渉成果もあげていないことは行政の不作為と言わざるを得ません。

 

(5)病院側が地下構造物を完全撤去するまで、区はC街区の土地の引き渡しを受けるべきでない

「当該地域で学び、育つ子どもたちの将来を守り、安全で住みやすいまちの維持・向上を図ることが重要」という原点に立ち返り、地下構造物は、絶対に完全撤去されなくてはいけません。

病院側が地下構造物を完全撤去し、子どもたちの安全が保証されるまで、区はC街区の土地の引き渡しを受けるべきではありません。

 

2.代替案の提示

 

杉並区、及び三者の施行者会において、「当該地域で学び、育つ子どもたちの将来を守る」という原点に立ち返った真剣な再検討を求めます。

これまで私たち住民は、

①病院跡地が恒久的な小学校用地には適さないこと

②したがって、病院跡地は仮校舎の用地として使うこと

③病院跡地はその後は暫定的に区民広場として利用し、また仮校舎も使用後は区民センターや文士村博物館などの様々な利活用が想定できること

④A街区の持ち分約3割の土地を種にして、小学校教室に充てることが可能なこと

を提案してきました。

とりわけ音楽ホールや体育館などの周囲の騒音公害のリスクを有する施設についてはA街区に再配置することが合理的です。

これは、土地区画整理事業と地区計画決定を変更せずに行える唯一の現実的な代替案です。

区は私たちの代替案を放置してきましたが、病院跡地の徹底した汚染除去が望めないとすれば、この代替案こそが安全な学校建て替えを実現する唯一の現実的な方策です。

区は今度こそこの代替案を真剣に検討すべきであることを訴えます。

 

以 上

(別紙:意見書の一部を再掲)

 

 

杉並第一小学校改築懇談会御中

2025年8月30日

阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会

地下構造物撤去と汚染土壌の浄化についての意見書

(副題 地下構造物の完全撤去と土壌の入れ替え)

  1. 背景

当会はこれまで河北病院跡地が小学校の用地としては相応しくないことを主張してきました。くないことを主張してきました。国内には病院跡地に小学校が建設された事例もありますが、本件の敷地はそれらとは異なる条件(従前従後の土地の所有者が異なる点。民有地から公有地へ変換する点。土地区画整理事業で交換された点。)を有していることを指摘してきました。地下構造物撤去に関わる病院側からの要望が区になされた事実をもってその性格が顕在化したので、ここに改めて意見書を提出します。

本来地下埋設物を含め土壌を完全に撤去し浄化したうえで区の土地と交換するものと聞いていましたが、ここのところ部分的に地下埋設物を撤去する相談をしていると聞きます。また貴懇談会のこれまでの進め方に対して懸念を抱きましたので、ここにその疑問点、問題点と改善方法について意見を申し上げます。

 

  1. 問題点

その1:照応の原則に照らした適法性

 もともと土地区画整理法で小学校を換地する場合には、法95条第1項「次に掲げる宅地に対しては、換地計画において、その位置、地積等に特別の考慮を払い、換地を定めることができる。」(小学校の換地を定める場合にはその位置・地積等に特別の考慮を払うべきであるという意味。)に照らし、本来換地先の環境が照応の原則に適合しているかを十分に吟味しなくてはならなかったことをまず改めて指摘します。

もし、地下埋設物を完全に撤去しない場合は汚染物質の完全撤去もできないはずです。調査ないし撤去を共同施行者が十分に行わなかった場合、照応の原則に反していることにならないかという疑問は従前に市民から何度も抗議や指摘のあったことです。にもかかわらず河北病院側から地下構造物を完全撤去しない旨の相談が行われた事実は、照応の原則につて河北病院側と十分に吟味していなかったことの証です。区は事前にこのような事態を当然思料すべきであったのではないでしょうか。

その2:事業の予見性の甘さ

 地下埋設物や土壌の調査ないし撤去に想定している期間は、一般的に考えて病院跡地は長期化することが想定される中で、甘く見積もっているのではないかと心配をしています。もし今後の土壌調査等で浄化(土壌の撤去)作業に予想以上の期間を要することが判明した場合、区がこれまで公的に説明してきたように「違法であるとみなし賠償金を請求する」のでしょうか。

また今回の河北病院側からの意見書は、当該経営者の財政事情に起因するものと考えられますが、区は、共同施行者の相手としての財政的アセスメントを十分に行ったのでしょうか。財政事情から土壌の浄化作業や地下埋設物の撤去作業を不作為にすることも想定しておくべきであったのではないでしょうか。今後、資材や人件費の高騰など経済環境の急激な変化によって、事業費の当初の見積もりから乖離した場合にはどうするのでしょうか。

その3:基本計画の策定に資するものとしての懇談会のありかた

(中略)

その4:河北病院の意見書に関する三者協定のありかた

 当会はこれまで「三者協定」は必要に応じて三者で話し合い修正や変更を含む見直しが許容されうるものであると主張してきました。が、区は「協定変更は法的違反であり賠償金支払いを伴うものなので実際にできない」と公的に回答されてきました。この回答は明らかに誤りであったことを区は今日まで公的に認めないまま河北病院と協議するのでしょうか。我々は法的違反ではないので「賠償金」ではなく協議の下で営業利益の損失分を決めて「補償金」を支払うべきものと考えています。河北病院側から三者協定の見直しを相談されていますが、それは法的違反ではないと考えますが、いかがでしょうか。

必要に応じて三者で協議し、柔軟に協定内容を見直していくべきです。そしてその際にC街区の地下構造物を完全に撤去しない選択肢ないし土壌を完全に入れ替えない選択肢を協議する場合には、当時のC街区の土地評価から評価が下がることは自明であり、等価交換に値するA街区の公民の所有権割合を見直していかなくてはなりません。

(後略)

 

 

総務財政委員会、予算特別委員会での河北病院解体工事に関する質疑

2026年2月27日杉並区議会総務財政委員会で、区は「旧病院の解体工事等に関する区の考えと今後の対応について」を報告しました。

 

 

 

 

 

区の報告を要約すると

① 河北病院側は、旧病院施設の解体にあたり「学校建設に支障となる以外の障害物以外は存置する」と主張、区は全部抜去することを求め、平行線をたどり、トップ会談も決裂した。

② 区は、これ以上協議が長引き、学校の開校時期がさらに遅れることを避けるため、学校建設の支障となる地下構造物等が確実に除去された状態でC街区(旧河北病院)の土地の引き渡しを受ける。(区は病院側の主張を認めたわけではないとの留保つき)

③ 地下構造物等が存置されると土地の価格が下落するので、その分は金銭での補償をすることを河北病院側に求める

④ 工期延伸に伴い、区はA街区(現杉一小)の賃借料などを地主(旧欅屋敷)に払わなくてはならない。その支払いを河北病院側に求める。

 

*今後の主なスケジュール(予定) 

2026(R8)年3月 病院解体工事地下構造物等の撤去範囲を決定 

2027(R9)年1月 旧病院敷地等の土地の使用収益開始

 

*施行協定第7条 現に土地を利用している者は、前条の規定による除去の対象となるもの以外の土地利用に支障となる障害物(杭等)が存する場合は、すべての物質について除去し、その費用を負担する。

↑この条文につき、病院側は昨年来「『支障となる障害物』以外は残置する(全ては除去しない)」と主張し始めました。

 

この報告に対し、会派を問わず多くの委員から厳しい質問と追及が行われました。

委員会は大幅延長、夜20:00頃まで及んだそうです。質問したのは、藤本なおや富田たく松本浩一奥山たえこほらぐちともこ堀部やすし 各委員(発言順)。

残念ながら、杉並区議会総務財政委員会は、生配信はおろか録画配信すらありません。議事録公開まではかなりの時間がかかります。取り急ぎ傍聴した方のメモをもとに要旨をご報告します。カッコ内はツッコミです。ご参考に。

 

Q:協定第7条は地下構造「すべて撤去」だが、変わったのか?

A:校庭については協議中。残置物の設計を受けて建築に影響ないか確認する。

(*「協議中」「影響がないか確認」と言っている段階で、すでに変わっているではないか!)

 

Q:工期の延伸は?

A:病院側は5か月程度といっている。2027(R9)年5月まで解体工事、6月学校建築着手、2029(R11)年9月竣工の見込み。

(*当初の計画から何年遅れている?今後もどれだけ伸びるか分からない!)

 

Q:区は残置を容認しないという留保を付けた上でとしているが、この文書が残ることで、残置に同意した根拠とされるリスクがあるのでは?

A:残置することは容認しない姿勢を維持している。弁護士と調整のうえ、区の主張(すべて撤去)を明記した文書を渡す。

(*文書渡しても、相手はのまない。)

 

Q:区の立場(全撤去)は、法的に担保されるのか?

A: 7条は「すべて撤去」であり、残置を容認するわけではない。地価に影響する分の損害は病院に補償を求める

(*「求める」が、担保はされないということ。)

 

Q:協定は変更するのか?

A:両者間の結論に至っていないが、区の解釈は全く変わっていない。現協定で大丈夫。

(*何が大丈夫?「協定」の変更が必要なら、三者で協議すれば変更できるのに。)

 

Q:残置物により地価が下落するというが、鑑定したのか?

A:鑑定はしていない。地価下落は撤去費用分の額である。撤去費用は13~16億円

(*これ、間違い。本件は土地評価を点数で表して権利交換する換地なので、点数を見直さないと、公平な換地ではない。)

 

Q:その金額は、何の金額か?

A:土留め工事、躯体含む引き抜き、埋め戻し。すべて存置した場合の抜去費用が13~16億円、校舎部分(河北が撤去するといっている)を除いた部分については、引き渡し時点で算定する。

(*引き渡し時点まで分からない。校舎部分は現行の設計では敷地の約4割)

 

Q:工期延伸により発生する、A街区の賃料(区が地主に支払う賃料=病院から区への補償額)はいくら?

A:病院側は「工期延伸による補償の話は了解していない」との立場で、今後協議する。

(*区が病院側に補償を求めると言っているだけで、何も合意していない。)

 

Q:校庭部分に杭等を残置して、将来の建て替え時に問題がおきたら?

A:鑑定士の意見は「残置そのものが地価下落の要因となる」。

(*鑑定はしていないと答えていたが…)

現在杭のチェックをしている。(*誰が?)

解体時には区も現場をみながらやっていく。建築後10年は病院の補償責任(瑕疵担保責任)があるが、何十年あとの建て替え時は効力がない

(*だから、引き渡し前にちゃんとしなければいけない。)

 

Q:これは「区長を呼べ!」案件ですよ!こんな遅い時間(すでに19時を回っていた)委員以外の議員が残っていない時間にペラ1枚の報告ですむようなことではない。議決をとれとはいえないが、最低でも議長のいる場で全員協議会として報告すべき重大案件。7条の解釈というが、区としてはもう(残置を)確定しているのでは?残したままで受け入れることを決めている!あなた方は誰のために仕事をしているのか。あんな土地に移転することだけでも反対してきたのに、こんなことになっていたとは!A街区には戻れないのか?(*その通り!)

A:病院が全部抜くべきとの区の見解は変わっていない。このまま交渉を続けても着工が遅れるばかりで、苦渋の決断だ。病院に施工させるのは難しい。金銭補償させる。(*本当に補償させられるか?)

残った杭等を、区が全部抜くか、抜かないか…

(*「抜かない」可能性があるのか?!ここツッコミ重要。)

 

Q:地価下落の金銭補償と、区が抜いて費用を請求した場合、どちらが高いのか?

A:地価下落は撤去費用相当分。(*これは間違い。)

 

Q:法規の解釈は?

A:本来病院がやるべきことを区が代理して請求すること自体は可能。だが、7条の解釈による。

(*解釈によっては、区の言い分は通らないということ。)

 

Q:病院が払わない場合は、訴訟するのか?

A:その場合、訴訟も可能。認められるかは7条の解釈が問われる。

(*解釈によっては、区は裁判に勝てないということ。)

 

Q:補償額と撤去費用が同額なら、病院はなぜ自分で抜かないのか?払う気がないのではないか?

A:病院は7条の解釈として抜かなくてもよい、支払いには応じられないとの見解。

(*それを知っているのに、今病院の言うなりになっている)

 

Q:実務者協議8回の録音は?

A:音源はない。(*!!)

 

Q:区長と理事長が1/30に面談したというが、なぜ今日の報告になったのか?

A:議会報告の旨を病院側と調整していた。

Q:2/12の開会日に情報提供すべきだった。こういうことは起こりうると指摘してきた。そのたびに区は「大丈夫」と繰り返してきた。どう考えるのか?この紙1枚だけ出されておよそ納得できない。

 

Q:病院側の工期延伸の理由は?

A:社会情勢、コロナや物価高。病院はスケジュールを最短でとは言っている。

(*どちらかが原因で工期延伸すると賠償金を請求されると、だから、遅延が生じる変更はできないと、以前区は言っていました。)

 

Q:病院は新施設が完成、地権者(旧欅屋敷所有地主)もA街区の開発しか関心がない。三者共同というが、足並みがそろっていない。病院は杉一小には興味がないのでは?責任をどう考えているのか?

A:3者協力して協定でやってきた。病院は杉一小はどうでもよいということはなく、杉一小は重要との発言もあった。

(*言うだけならサルでもできる。)

 

Q:地下構造物の撤去は大前提だったのに「留保」とはなにごと?妥協?譲歩?忖度?

A:学校建築に干渉するところは抜去、それ以外も全部抜くべきであり、それにかかる損害賠償請求を行使する。もし残すなら金銭で補償してもらうという区の意思。

(*結果として補償させられなければ、区の財産を毀損する。)

 

Q:病院がかたくなに拒否するなら、協定をやめて二者(河北病院と欅興産)でやってもらい、杉一は現地建替にすれば住民も喜ぶ。この報告は住民に知らせないのか。

A:杉一小改築検討懇談会が終わっていたため、報告のタイミングがなかった。今後懇談会委員に文書で伝える。住民、学校関係者にも情報提供する。

 

Q:大丈夫といってきた区こそが怒るべきではないのか。これは意見とする。

 

Q:金銭補償を求めるというが応じる可能性は?

A:なかなか難しいだろう。(*えっ!!)

 

Q:拒否されたら訴訟か?

A:選択肢の一つ。(*言うことは勇ましい。)

 

Q:争わない可能性もあるのか?

A:住民共有の財産を毀損することは絶対あってはならない。議会の議決が必要だが、その上で訴訟せざるをえない。(*言うことは勇ましい。)

 

Q:病院の主張を受け入れた事実が残ることに懸念はないのか?「区は同意した」との主張が病院側から出てくるだろう。

A:弁護士と相談した。財団は債務履行していないという異議を改めて示す。

(*異議を示すだけでは、効力はない。)

 

Q:裁判になれば和解を進められる可能性があり、その場合請求額の半額程度しか支払われない可能性がある。留保付きで受け入れるのがいいのかはわからない。

先の委員が怒っていたが、私もつとめて冷静に話しているが、怒っています!ハザードマップでも問題があるとわかっているところに本当に学校をつくるのか、との思いは今もある。

もうひとつ、工期延伸の責任としてA街区の地代の補償、これも病院が拒否するのではないか?

A:その可能性はある。(*!!)

 

Q:請求額はいつ確定し、いつ請求するのか?

A:残置物の確定する引き渡し時点。工期の延伸もいったいいくら延びるかわからない。(*区は投げやり。)

 

Q:はっきりしていないことが多い。補償金は区が請求するのか、それとも土地区画整理事業施行者会か?

A:現時点では、区単独と考えている。

Q:かなり腹立たしいと思っている!

 

Q:当事者間の信頼のうえに成り立つ事業だが、今回区の見解を緩めてしまうと、今後区の契約執行能力が疑われることになる。前例となってはいけない。

A:スケジュールへの影響など、厳格に運営していく。

(*スケジュールを勘案すると、緩めることもあるということ。)

 

Q:今回のケースはこれで終われない。杉一は別の場所に移すべき。そして旧校舎の解体は区がやらなければいい!協議を録音していないというが、報告が出ている。メモもないのか?

A:実務者協議については公開していない。この間の文書については公表する。

 

Q:あなたがた何の仕事しているの?協定書に齟齬が出ているのに。8回の協議より前の録音はないのか?

A:ない。(*逆切れ?)

 

Q:吉田元副区長(現・河北病院顧問)は協議に参加しているか?

A:入っている。

 

Q:協定書のリーガルチェックはしたのか?協定は三者の信頼関係で進んでいたはずなのに「すべて」の解釈だけで齟齬が出た。協定締結時のリーガルチェックはしてないのか?

A:リーガルチェックの記録はない。

(*甘い!当時の田中良区長を呼んだら?)

 

Q:なんでこんなことで引き下がるのか!どこか別の土地をお金をかけても探すべき。

A:何をもって「引き下がる」とおっしゃるのか。解釈を変えるつもりはないし、区民財産を毀損させるつもりもない。ただし、病院の主張が変わらず、トップ同士でも合意できないので、いたずらに着工、開校の時期がずれるだけ。区が(残置物抜去を)施工するのか、あるいは将来にするのか…

(*着工前に全抜去しない可能性をにおわせている?!)

 

Q:区から請求しても、訴訟しても、無理。そもそも区に債権があるのか、金をとれるかもわからないということ。

A:区が費用請求した場合認められるかは、7条でそもそも義務があったのか否かによる。区は全部撤去との解釈だが、そうではないとなれば弁済させられない。

(*弁済させられないとすれば、区の財産を毀損することになる。)

 

Q:個人共同施行だからこういうことになった。リーガルチェックもしていない。区は甘々ですよ!気づいたらこんなことに。白垣副区長はあきらめていないというが、実現しないだろう。足元をみられている。区はどんどん追い詰められている。

 

以上総務財政委員会傍聴メモ。

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さらに、2026年3月16日予算特別委員会では、旧河北病院の解体工事について、ほらぐちともこ区議、松尾ゆり区議(発言順)が、旧病院解体工事について質問しました。持ち時間が限られた委員会での発言のため、2/27の総務財政委員会で質問した区議以外が質問するという形になったようです。

こちらは、録画配信されています。

https://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video2_View.asp?SrchID=10362

https://suginami.gijiroku.com/voices/g07_Video2_View.asp?SrchID=10364

 

 

Q:施行協定が締結された時の区長は誰か。

A:前区長。(*なぜか田中良と名前は言わない。)

 

Q:責任主体は?

A:現区長。(*そう、前区長のせいではすまない。)

 

Q:協定第7条を、田中良前区長はどう解釈していたのか?

A:前区長と具体的に話したことはないが、地上地下とも更地で引き渡すのが原則と、当時皆思っていたと類推。

(*実際どう解釈していたのか、前区長を参考人として議会に呼ぶとか?)

 

Q:地下構造物の撤去費用は?

A:全撤去の場合は約16億円。病院側が主張する一部(6割)残置の場合は約10億円

(*病院は6億円浮く!!)

河北病院資料



Q:完全撤去しなくても進めるのか?

A:進める。支障あるものは撤去する。

(*全部撤去が区の主張のはずなのに、歯切れ悪い。)

 

Q:区は協定破棄して、あとは2者(地主と病院)でやってくれと言っていいのでは?杉一小がないがしろ。

A:変更するつもりはない。(*どこまでも杉一小はないがしろ…)

 

Q:事実上病院側の言い分を丸飲みした結果。土壌汚染について何度質問しても、病院が全てやるから大丈夫と区は言い張っていた。区は、解体しないと土壌汚染調査はできないと言ってきたが、今後土壌汚染調査はどうする?

A:建物等の構造物があっても、調査できる。指定機関がくり抜いて調査する。

(*前と言ってることが違う。前は建物が建っている、患者さんもいるのに掘ることはできない、と言っていた)

 

Q:河北病院側の都への土壌汚染報告書はどうなっている?

A:まだ都が審査中。(*受理されていないのだ。)(追記 : 3月下旬に受理された)

 

Q:都に確認したが、審査中。土壌汚染の状況は、今、我々としても病院としても都にしても確認とれていない状況。区として今後の対応は?

A:報告書が都に受理されて、その結果が区にくれば、病院側に詳細確認する。

(*区は、土地交換する当事者だぞ。)

 

Q:地下解体工事について、何を確認していつまとめるのか?

A:存置する地下構造物の範囲等について、3月までに図面化して確認書を取り交わす。現在実務者協議中。

(*遅い、更に工期遅れそう。)

 

Q:「杭等」とは何か。

A:外壁、地下ピット。内壁は除去する。

河北病院資料



Q:松杭は?

A:病院側は抜去すると言っている。古い図面はないが、松杭のあろう場所はわかっていると聞いている。

 

Q:病院側は抜かない。区が抜くのか、区は曖昧な回答。学校にするなら、全ての地下構造物撤去を約束してほしい。

A:存置するのか、区の負担で全部撤去するのか、区はまだ決めていない。撤去する場合には、その分新学校の遅れ、旧学校の解体・A街区の跡地活用・拡幅道路の遅延も。学校建設工事の予算計上する時期をめどに結論出す必要。

(*区が全部抜くのか、決めていないそうだ!!)

 

Q:存置が前提であるように聞こえる。工期の延伸によるスケジュールは?それにより、協定書は見直すのか?

A:これから。(*事実上河北の言い分丸飲み、対応は後手後手。)

 

Q:工期の延伸に伴うA街区の賃料は計上するのか?

A:今年度1~3月分、6600万円、教育費ですでに計上

(*教育費として6600万円ねえ…溜息)

 

Q:区は最終的にこの負担も病院に求めると言っているが、病院の意向は?

A:補償についての区の意向について、病院側は意向を示していない。

(*結局河北は払わないと、区も予想してる。)

 

Q:書簡を読む限り、病院側は否定的見解。これらを病院が払う補償は全くない。その場合も訴訟しようという腹か?

A:訴訟も視野。(*訴訟しても、協定の解釈巡り、勝てる見込み薄と、区は前に言っていた。)

 

Q:訴訟しようかという険悪な関係になっていて、共同施行は成り立つのか?明確に残置物がある状態でC街区使用収益を開始するなら、A街区とC街区の照応の原則が崩壊するのでは?

A:残置物に関しては病院側に補償を求める考え。照応の原則に反するものとは考えていない。

(*思いっきり反してる!)

 

Q:売買ではないので。土地の価値が照応してなくてはならないので、金をもらえればよいという話ではない。区画整理における換地が明らかに成立していない。病院跡地は、地権者と病院で処理してもらい、区は手をひいたらどうか。

A:土地区画整理をやり直す考えはない。(*結論ありき、思考停止)

 

Q:百歩譲って土地区画整理は維持するにしても、区が説明するような地価の減価分の補償では理屈が合わない。土地区画整理は売買でなく権利交換なので、仮換地を変更すべき

A:仮換地をやり直す場合は、全員の同意がいる。現実的でない。

(*現実的でなければ、理屈をひっこめちゃう?)

 

Q:現実的ではなくても、ここまで問題が大きくなっている以上、選択肢に入れるべき。区画整理をこのまま維持継続すること自体が、公共財産の棄損にあたるのでは?

A:存置された構造物については補償を求める考えであるので、棄損にはあたらない。(*出た「~~にはあたらない」)

 

Q:もともと区画整理自体が財産の棄損にあたると指摘してきた。地下に存置物が残るということでは、ますます問題が大きくなるばかり。しかも、訴訟にも突っ込んでいくという話もあって、負けたら傷が広がるばかり。傷が浅いうちに、この案件から撤退して、区は事業を根本から見直すべき。

(*「協定」も「土地区画整理」も見直せばいいのだ!河北だけのためでなく区民のために働け!)

 

以上予算特別委員会傍聴メモ。

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区議会での質疑を聞いて、わかったこと

① 区は、「自分たちの見解は全く変わっていない(地下構造物(杭等)は全撤去)」「病院側に補償をさせる」「補償に応じない場合には、訴訟を行う」と、一見強気な態度をとっているが、その実、河北病院側の主張を丸飲みしているのが現実であることがわかる。

② 病院側が残置した地下構造物を、区の責任で撤去すると、約束していない。スケジュールを遅らせないことを理由に、やむを得ないという姿勢。区はずっと「病院がキレイにするから大丈夫」と説明してきたが、このままでは杉一小の土壌の安全が保証されない。

③ 病院跡の土壌汚染調査は終わっていない。病院側は、昨年夏に「速報」として「基準値以下」と発表したが、その直後に都に提出した土壌調査報告書はまだ受理されていない。

④ 交渉が平行線で決裂したあと、区は金銭解決をしようとしている。河北病院側はおそらく応じない。区の財産が毀損される。そもそも売買ではないので、金銭で解決できる問題ではない。

⑤ 訴訟しても、勝てる見込みはない。土地区画整理事業は協定なので、三者で協議し、変更が必要なら変更できる

⑥ 私たちがずっと心配して指摘していた通り。引き返すなら今が最後のチャンス!

 

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