阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会が運営しています。当会の活動のほか、阿佐ヶ谷の問題についての個人・団体の発信、区の動向をまとめています

7.20「河北病院跡地の土壌・地盤は大丈夫?」学習会

杉一小移転予定地である「河北病院」の土地の問題について、テーマごとの連続学習会を開催します。

第一弾は土壌汚染と軟弱地盤。

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杉一小移転?!
河北病院跡地の土壌、地盤は大丈夫?
7月20日(土)18:30~21:30
産業商工会館第1・2集会室
資料代 500円

専門家のお話を聞いて徹底討論します!
講師:
石田 聖さん (株)低炭素化研究所代表
島田昭仁さん 工学博士(都市工学)

主催 阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会

問い合わせ:asagaya.genfukei@gmail.com

第2回学校改築検討懇談会

2024.6.26産業商工会館で、第2回学校改築検討懇談会が開催されました。直前の日程発表で、傍聴も予約制です。

 

[阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会]では、移転予定地である現・河北病院の立地に数々の問題があることをこれまで指摘してきました。前回の傍聴により、地域にあまり詳しくない委員もいると思われたため、特に建築に関して重要となる軟弱地盤についての懸念を伝える意見書を制作し、教育委員会を通じて全委員に席上配布しました(文末に全文掲載※資料1)

 

当日の進行は、新たに委員となった杉一小保護者(PTA枠)2名の紹介から始まりました。
全体2時間のうち70-80%の時間が区からの資料等の説明で、出席委員も1人1回4-5分程度の発言。あまり懇談や議論という感じにはならず。前回CS委員に対して非礼で高圧的な発言をした委員は今回は発言なし。区議会で問題になったので控えたのでしょうか?

 

配布資料:
・第1回、2回改築検討懇談会の振り返り
・軟弱地盤意見書(上述)配布報告
・かぎ裂き地(これまで区画整理事業に参加していなかった現在の河北病院に隣接した民家のうち2軒)は土地区画整理事業に編入した旨の報告
・校舎の開校以来の変遷説明
・視察報告(桃井第二小、杉並第二小)、各校の防災倉庫の紹介

前回までの懇談会(杉ニ小・桃ニ小視察含む)の振り返り、並行して開催のデザイン会議や[あさがやまちづくりセッション]の報告、区公認団体の阿佐ヶ谷駅北東地区エリアマネジメント推進懇談会(要望書提出:文末に概要とリンク掲載※資料2)の報告、学びのプラットフォーム考え方説明、杉一小児童へのアンケート調査を行う計画の説明がされました。

 

この杉一小児童に「楽しい学校作り」のアンケートという行政のアイディアは、デリケートなことを安易に言い出しているようで、非常に危ないものを感じました。子どもの意見聴取を子どもを知らない人が安易に使いすぎです。
そもそも、児童の中でも、移転についての情報がある子も、ほとんど知らない子もいます。どうしてもやるなら児童に充分な説明をした上でやるべきですが、これまで杉並区はきちんと杉一小児童に向き合って、説明をしたことは一度もありません。
仮に移転のことは別として単に「新しい学校」への夢や希望を聞くにしても、「狭い学校と広い学校とどっちがいい?」などと聞けば、10人中10人が広い方と答えるでしょう。それでもって、子ども達も広い学校を望んでいるとされても意味がない上、子ども達に意見を聞いたというアリバイにされてしまいます。
まして、なんの問題もない小学校の児童に将来の夢の学校像を聞くのではないのですから、この状態で、子どもを相手に適切で公正な意見集約ができるとは到底思えません
このままアンケートが実施されたら、子どもの政治利用、子どもの権利侵害だと思います。

 

一般区民を対象にして、第1回がいきなり杉一小移転改築についてのテーマで始まった[あさがやまちづくりセッション]にも同様の問題があります。予備知識の有無や当事者性が参加者によってまちまちな状態で、意見を聞いて、それを改築検討懇談会に反映するのは乱暴です。

あさがやまちづくりセッションの問題点 - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報


しかし、杉並区としてはなんら疑問を持たないのか、セッションの報告として
・杉並で第一と誇れる小学校に
・多様性対応
・地域開放
・多機能
の議論が紹介されました。

 

「地域開放」案については委員から「地域の施設利用、地域に開かれたといってもあくまで中心は子供の教育でないと。その点を明確にすべき。杉一小の現役教職員に意見を聞くべき。あくまで学校教育の延長として地域住民の活用を考えるべき」という懸念が出されました。
杉並区(中曽根学校支援課長)からの回答は「学校教育が第一は当然。だが、地域とつながり、大人同士のつながりも杉一小の特徴」という内容。


区としては、杉一小施設の民間活用・夜間の大人の活用を具体的に検討しているらしく、区の資料にもいくつか書かれていましたし、セッションでもそんな意見が出ていました(夜は居酒屋?!)が、この点は今後、要注目要注意だなと。ただ、もしそうするなら、駅チカの現在地の方がより有効に活用できるはずだが…と思いました。

これは当会の[都市計画塾]第2回で学習した「エリアマネジメント」?

都市計画塾第2回:エリアマネジメントとは何か - 阿佐ヶ谷駅北口・杉一小改築問題情報

 

他にも委員からはこれまで解決していない問題点が挙げられました。

ずっと学校関係者から指摘されてきた騒音・近隣問題について
委員:「意外に小さな音でもやかましい。認識すべき。移転に際し近隣住民へのアンケート調査取っているのか?近隣住民全員がウェルカムでないと。トラブルが起こらないか?最近、練馬でもこれが原因で殺人事件も。桃ニ小はすぐそばに環八があるので問題はなさそう。杉一小は現在地では問題はなかった」
安川学校整備課長:「騒音問題はどこまで対策すれば安心ということはない」
と、相変わらず。

 

水害、土壌汚染問題については
委員:「盛土で周囲に水が流れ出し、近隣住宅の浸水が心配。下水道の整備をして欲しい」
委員:「土壌汚染が心配。有機水銀、放射性物質はないとは思うが、ちゃんと調査して安全を確保して欲しい」
安川:「学校施設内の雨水は施設内で処理する予定。病院の責任で調査し、区もちゃんと監視していく予定」
で、変わらず。

 

(委員が視察した桃井第二小学校。改築で校舎が善福寺川スレスレに。こちらも浸水問題がありそうだが…)

 

最後に、「杉一小改築コンセプト案たたき台」が出され、意見交換されました。委員からの主な意見として、

 

・どこにでもある雛形通りのコンセプトで杉一小独自の要素が見当たらない。杉一小の経営計画や基本教育方針を見てほしい。

・どこか現実離れしていてリアリティに欠ける。実態把握の上で検討すべき。

・ロングスパンでの検討が大事。長期中期短期で分けて考えた方がいい。

 

・前教育委員長が、あれだけ移転反対の声を押し切って、最後に述べた移転の唯一最大の理由が「学校が広くなる」で、心底ガッカリした。だが、今日の新校舎コンセプト案には、その「広くなる」要素は全くなく、じゃあの理由はなんだったのか?

 

・最も杉一小の教育をよく知り、課題意識のある杉一小教職員の意見を聞くべき

※杉一小の教職員に意見を聞けという話は複数の委員から出ましたが、安川課長は「なんらかの聴取することを検討する」「ただ先生も忙しいし、校長副校長も委員に入っているので…」という回答。児童へのアンケートを早々に決定しているのに比べて、前向きな態度とはいえませんでした。


・このコンセプト案は他校のと同じ。強弱がわからない。杉一らしさが出てない。いろんな議論が混じっていてこの会の役割がよくわからない。夜間(深夜から早朝)の施設の使い方も十分議論になるのでは?

・放課後〜夜間の地域の民間や大人の活用の話が散見されるが、あくまで中心は子供の教育であり、子供の教育を地域が支える構造でないと本末転倒。

 

・地域防災視点で防火水槽の設置や防災倉庫の配置に留意が必要。土壌汚染、低地、木密地域等から学校には防火水槽の設置を考えてもらいたい。
杉ニ小は防災倉庫の位置が外からのアクセスや避難所の体育館のそばでいい。
避難所には1800人分の避難資材を確保が必要。現在は杉一小は360人分しかない。

・通学路を含めた子供の安全やセキュリティの充実が必要。

 

などが上げられました。区はいずれも善処検討すると応答してたのは従来通り。

 

委員からの「そもそもどんな教育をしたいのかを具現化したのが校舎」という発言があり、安川課長も改築検討懇談会の目的は「目指す学校像を決め、基本設計に反映すること」としています。

 

次回開催は、8/5(月)10:00-12:00場所未定。コンセプト案の最終案が出てきて、そこで決める想定のようです。

 


(資料1)

小学校移転先の軟弱地盤についての意見書 ~ 盛土と宙水による地盤崩壊を考える

         阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会

  1. 背景と趣旨

当会はこれまで移転先の地質が小学校の用地としては不向きであることを主張してきました。これまでにも区内の小学校が河川近くに建設されたことはありますが、本件の敷地はそれらとは異なる条件(病院跡地のため土壌を入れ替える可能性がある。宙水が存在する可能性がある。)を有していることを指摘して訴えてきましたが、個々の問題に対しての議論を経ないまま現在に至ります。そこで本書をもって具体的に、旧桃園川床の地盤や地形がどのような特性を持っているかを記述し、特別の配慮と措置が必要であることを訴えます。

  1. 問題点

当該敷地(C街区)は、病院跡地であることから最低でも地下3~5m程度の土壌を入れかえる(撤去する)ことが想定されます。そして、水害危険区域にあることから現在のGLより2~3m程度の盛土(かさ上げ)をすることが想定されます。

すると校庭のGLから最大5~8m程度は盛土になることが考えられます。まず盛土は地震の際に流動化する(過剰間隙水圧が有効上載圧を上回る)危険性が高い(釜井,2023,p-19)ことが挙げられます。盛土に砂質成分が多い場合は液状化も懸念されます。また、盛土と固い地盤の間に宙水が発生することが考えられ、この宙水が原因でさらに流動化を促進してしまう(釜井,2023,p-22)ことが挙げられます。盛土部分が地震の際に流動化(過剰間隙水圧が有効上載圧を上回る)するということは支持杭を打った支持層の上層に建築物を支える力が無くなることを意味するのみならず、支持杭に横方向に想定外の(過剰な)負荷がかかることを意味し、それは支持杭等の地中構造物の浮き上がりや破損を生じる危険性があることを意味しています。

また宙水は地盤沈下の原因にもなります(釜井,2023,p-23)。地震による液状化は一般的に砂状地質において見られ、粘土層には見られません。盛土部分についてはその成分によって液状化が懸念されることは上述のとおりですが、仮に粘土層のままであったとしても、当該敷地(C街区)は、もともと地下数メートルに帯水層があることから、宙水を形成しやすい地質環境にあると言え(中山,川合,p-255)、宙水が支持層の上の層を(時間をかけて)掘削し地中に空洞を形成していく可能性が想定されます。とくに地下ピットのような構造物が原因で生じることがあります。すなわちそれは繰り返しになりますが液状化と同様に地震の際に地下構造物の浮き上がりや破損につながり、平時においては地盤沈下につながることを意味します。

なお参考までに付記すれば、豊洲市場は埋立地でかつ盛土部分に建物を支える力がないことから(建物直下は盛土せず)支持層からいわばピロティ構造で建物を支えるような特殊構造物として設計されている部分があります。また、先般の能登半島地震での輪島市の7階建てビル倒壊の原因は、杭基礎(支持杭)が地震によって破壊されたことであると分かっています。

上記のような宙水の及ぼすメカニズムについては、これまで土木工学・地質工学では副次的に取り扱われてきて正しく認識されておらず、地盤の破壊現象につながる重要な影響を及ぼす原因と考えられるようになったのは昨今のことです。また、支持杭を打った建物が地震で倒壊したのも能登半島地震が初めてであり、支持層の上の軟弱地盤が直下型のような地震の際に支持杭に影響を与えることはこれまで想定されておらず、メカニズムは詳細には解明されていません。

また、C街区は桃園川の谷地にあり(国土地理院傾斜量図参照)、地震発生時に「共鳴」、「反射と屈折」、「波束の収束」等の効果により地震波が増幅される可能性もあります。

こうしたあらゆる危険性を考慮に入れて、建物の安定性、地震時や水害時への対策を講じることが要請されます。とくに従来の小学校立地が高台の比較的安定した関東ローム層の上にあったのに対して、谷地の盛土の上に小学校を建設するわけですから、従来の工法が想定しうる範囲で施工するのみならず、残余の危険性を排除するための特別の配慮と措置が必要であると我々は訴えます。またそうしなければ土地区画整理法89条及び95条の1項に反すると主張します。

  1. 考えられる対策案

移転先の地盤に対する対策案を提案します。具体的には次のような土木工事を実施することが改善策として効果が高いと考えられます。

1)土壌改良

・敷地全体に土壌を固めるための基礎杭(摩擦杭)を40㎡に1~4本程度(具体的な密度は調査をしてみないと分からない。)打つ。これは直下型のような大地震の際に盛土部分が流動化し支持杭に想定外の負荷がかかることのないようにするためです。

2)強固な支持杭の打設または杭だけで支えられる特殊構造物

・盛土部分には建物を支える力がないので支持杭を打つわけですが、直下型の大地震が起きた際には、従来の基準の支持杭では残余の危険性を排除できないので、強固な支持杭ないし(地下部分が)ピロティ構造のような特殊構造物として設計する。

・例えば㈱技研製作所の地下駐車場(エコパーク)にように、力学的に安定した円筒形状の圧入杭連続壁(鋼管矢板井筒基礎)による大口径の下部構造とするなど、従来の基礎杭よりも耐震性にすぐれた下部構造を持った建築構造とする。(この場合は基礎杭不要。)

  1. 結論

区はこれまで、A街区に現地建替えを行った場合に、C街区よりも支持層までが長い基礎杭を打たなくてはならないので現地建替えの方が費用が掛かると表明してきましたが、A街区は比較的安定した関東ローム層上にあるので基礎工の考え方は異なり、単純に支持層までの長さで工費が比較できるものではありません。またC街区は産業汚染地であることから土壌の入替え、盛土が行われるべき土地であり、このことが耐震対策における残余の危険性をさらに複雑なものにしています。当該懇談会に対して、当該地質に関する懸念を伝え、適切な対応を求めます。具体的には前述のような対策工事を(金に糸目をつけずに)行うか、C街区を小学校の仮移転用地とし将来的にはA街区の複合施設の中に小学校を戻すことを提案します。なお今回の副題に上げた盛土と宙水による地盤崩壊問題等の残余の危険性について当会は今後専門家を交えて公論の場を設けるとともに、後者の具体案については次回の改築検討懇談会までに意見書として提出する予定です。

【参考文献】

・「3.杉並区地下水情報の整備」2009,中山・川合,東京都土木技術支援・人材育成センター年報,pp-253-258

・「宅地崩壊と地下水」2023,釜井,地下水学会誌第65巻第1号,pp-17-26

・「大地震における杭基礎の残存耐震性能と建物の構造安全性」2024,田村修次,東京工業大学

・豊洲市場

http://blogs.yahoo.co.jp/kensyou_jikenbo/55544195.html

(2021年6月閲覧)

・シティタワーズ豊洲ザ・シンボル

構造|シティタワーズ豊洲ザ・シンボル

(2024年6月閲覧)

・国土地理院傾斜量図

傾斜量図 | 国土地理院

(2024年6月閲覧)

 

 

 

(資料2:阿佐ヶ谷駅北東地区エリアマネジメント推進懇談会要望書・同会HPより)

 

「杉並第一小学校移転改築への要望」

昨年度まで、阿佐ヶ谷駅北東地区エリアマネジメント推進懇談会(以下懇談会)で、地域全体のまちづくりを検討してきました。まちづくりの効果を高めるために、杉一小学校建替計画について懇談会で議論し、まちづくりの視点からの改築への要望をまとめ、杉並区に提出することにしました。 6月18日午後、相澤会長が、杉並区教育委員会渋谷正宏教育長にお会いして、直接「杉並第一小学校移転改築への要望」をお渡ししましたので、報告いたします。
防災の効果を高めるために「地域防災拠点」として機能する方策や、中杉通りからの「みどりのネットワーク」を形成する植栽の考え方、地域全体での環境への取り組み方、地域とともにある学校の考え方などの内容を提案していますので、詳しくは、要望書――――をご覧ください。 今後、学校改築に向けて、協議や設計が進められていきます。未来の子どもたちにとって良い学校となるよう、一緒に見守りましょう。

https://www.asagaya-mura.com/sub_p/pdf/youbousyo.pdf

  

 

あさがやまちづくりセッションの問題点

         (杉並区の配布資料より)

2024年6月9日杉並区役所会議室で[あさがやまちづくりセッション]の「テーマ指定型第1回」が行われました。(区の報告はこちら↓)

https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/093/568/report_asagaya_machidukuri_session2.pdf

第1回のテーマは、区が指定したもので、「杉並第一小学校の移転改築に向けた目指す学校像の提案ほか」。

 

募集要項が出た時点で、たくさんの???…が。

・「セッションニュース#01」には、「テーマ自由型」と「テーマ指定型」の2つの方法で進めていくことだけが書いてあり、まずはじめに「6月9日にテーマ指定型第1回(杉一小について)が行われること」は書いてありませんでした。

・「セッションニュース#01」は阿佐谷北・阿佐谷南に全戸配布するとの区の説明でしたが、配布されていないという声がたくさん届いています。本当に全戸配布したのか疑問です。

・「6月9日にテーマ指定型第1回(杉一小について)が行われること」は、十分に告知されていません。あまりお知らせしたくないとしか思えません。

・「テーマ指定型第1回」のテーマは、なぜ「杉並第一小学校の移転改築」についてなのか。杉一小の移転改築は、「まちづくり」の第一課題なのでしょうか。

・杉一小当事者である、現保護者、OB、地域住民の皆さんにたくさん参加していただかなければ、直接は関係のない区民だけで好き勝手なことを言っていても仕方ないのではないかと思いますが、区は、当事者に参加をよびかけるつもりはなかったようです。

 

私たち[阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会]は5月13日に提出した要望書で[あさがやまちづくりセッション]についても疑義を表明していたのですが、6月9日(日)の直前の7日(金)夜、[セッション]についての回答だけがメールで届きましたが、まったく理を得ない内容でした(文末に回答と評価を掲載)。

要望書→https://asakitas1.hatenadiary.jp/entry/2024/05/16/001423

 

そんな中で、6月9日(日)[セッション]が行われました。

私たちは、要望書と区からの回答などの資料を参加者の皆さんに開会前に配布するつもりでしたが、区職員に認められず、やむなく閉会後に配布しました。

会場は4つのグループに分かれた席が用意されており、座る場所は予め指定されていました。

「25人定員のところ31人の申し込みがあり、全員に参加案内を送った」と聞いていましたが、当日の参加者は結局24人。学校から保護者への案内はなかったとのことで、杉一小の直接の関係者はほとんどいらっしゃらなかったようです。当日配布資料から、無作為抽出枠もあったことを知りましたが、その枠からの参加者が何人だったのかは不明です。テーマ設定や進め方について、参加者の意見を聞くこともなく、始まりました。「区民参加」というなら、テーマ選びや進め方こそ、区民と相談して決めていくべきだと思いますが、そんな視点はないようです。

 

当日のワークショップのテーマは

1.児童・保護者の視点にたって考える新しい杉一小

2.地域とのつながりの視点で考える新しい杉一小

各グループには、5~7人の区民と、ファシリテーター(杉並建築会の方)と区職員。6月2日の[(仮称)デザイン会議]と同様に、付箋に意見を書いてペタペタ貼り、今回は最後にそれをグループごとにまとめて発表する形式。内容を思い出して報告を書きたいところですが、ほわっとした内容で、報告するほどの内容はありません(そもそも区が「この場で何かを決定するものではございません」と言っていて、内容自体に何か期待しているわけではない)。生活者の感覚とは思えないような「ウェルネス」「DX」「ウォーカブル」などのタームが出ていて、まとめ報告では「世界一の学校に」「ICTをがんばって」。さらには「夜の時間、学校を大人に解放してほしい」「放課後は大人が居酒屋をやってもいいですね」なんて仰天意見まで。

 

当事者抜きで「こんな杉一小になったらいい」を話すのは、とても居心地が悪いものでした。

なぜか今回は、このような会ではいつも「○○に住んでいる○○です」と自己紹介をと言われるのに、その代わりに「私の好きな阿佐ヶ谷(場所・お店など)」の紹介だったことは不思議でした。今回はテーマがテーマなだけに、杉一小やその周辺の当事者なのかどうかは明らかにして話すべきだと思いました。

私自身も移転に関して心配の種(軟弱地盤、土壌汚染のことなど)が全くなくなっていないことなどを必死に話しましたが、参加者がそれぞれに考えて発言していたとしても、それでも当事者のいないところで、一般論、傍観者的、机上の空論を交わしているようで、杉一小関係者の皆さんに対してとても申し訳ないというか…。

 

そもそも進め方について、???だらけです。

・24人をグループに分ける必要があるのか?

・なぜグループ分けしたワークショップ形式なのか?

・グループ分けは、何を基準に行われているのか?恣意的に振り分けてはいないか?

・全体の進行をされた司会の方は、まちづくりや小学校についての専門家なのか?何を基準に区は選考し依頼しているのか?

・各グループに配置されたファシリテーター及び区職員は、ワークショップのファシリテーターとして適格なのか?

 

区から議論の基礎となる情報提供はほとんどなく、参加者の予備知識や立場がばらばら。2つのテーマ設定も意図が曖昧。したがって、何について話し合い、どのように話し合いを深め合いたいのかが不明。とりとめない話になってしまうのは必然です。

全体を通して、「ワークショップごっこ」をさせられただけで、ここで出た意見が杉一小改築に何か生かされる回路があるようには思えませんでした。少なくとも、[セッション]のまとめ、報告、改築検討懇談会への報告内容を、具体的に公表し、[セッション]がどのように有効であるのかの検証をして、[セッション]をやることの是非を区民に問うべきだと思いました。

参加者のアンケート結果を後日公表するだけでは、決定的に不十分です。何が話し合われ、何が今後の課題・反省点なのか、など、積み重ねていかないのならば、それは「熟議」でも「対話」でもありません。それは「ごっこ」。

私が感じた[セッション]への違和感、居心地の悪さ、そして徒労感。これには理由があることを、あとで知りました。

 

以下、違和感の理由を明確に解説している、[セッション]にも参加した当会代表・島田昭仁による、ワークショップの方法論についてのコラムを掲載します。

 

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「行政がワークショップを使うことについて」

 

かつて、世田谷のまちづくりセンターの運営委員でもあり、世田谷のまちづくりにワークショップを導入したパイオニアと言っても良い木下勇氏本人が、その著書『ワークショップ~住民主体のまちづくりへの方法論』(2007,学芸出版社)の中で、「ワークショップが住民の合意形成の免罪符として使われている」(同書 pp.3-4, p.33)と漏らしたように、そうした危機感は、実は20世紀末から専門家の中にありました。

 あれから20年以上もたとうというのに、杉並区で昨今こうした危機感への反省のないままワークショップが行われていることが、ある意味ショックです。

そもそもワークショップというのは、「グループワーク論」より成立している手法であり、アウトプットまで、例えば①問題の共有化、②問題のアセスメント、③問題の測定(改善したかどうかが分かるように数量化すること)、④解決策の選択、といったプロセスを踏むことが前提となっています。そしてさらに、主催者は「ワーカーズ記録」(プロセス記録)を作成して、参加者の一人ひとりが会合の初めから最後までどのように問題を内面化していったか、なぜそのような言動をしたのか、どのようにして気付きに至ったか、などを詳細に記述していかなくてはならないものなのです。

まずもって、このようなプロセスを踏まなければ、単なる「もどき」や「ごっこ」であって、子どものまねごとにすぎません。

 また、グループワークは短絡的に合意形成の場に使ってよいものではありません。もし使うとしても、例えばジェイムズ・S・フィシュキンがその著書(訳本『人々の声が響き合うとき~熟議空間と民主主義』, 2011, 早川書房)で提案しているように、訓練を受けたモデレーター(ファシリテーターとは違います)が、賛成派・反対派のそれぞれの立場から参加者に何度も学習させ、その上でグループワークさせるといった何段階ものプロセスが用意されるべきものです。

気心の知れた仲間や、これから仲間になろうとする者同士が余興として行うゲームの一環として、グループワークを使うのは勝手ですが、都市計画や公共施策を決めるアリーナの中で「ごっこ」をするのは厳に慎むべき行為です。

例えば先日の日曜日に行われた[あさがやまちづくりセッション]では、集まった区民は人によって認識の熟度に大きな差があったと私は感じましたが、そのままでよかったのでしょうか? また、訓練された都市計画分野のモデレーターが不在だったように感じました。主催者の誰かによって「ワーカーズ記録」は記述されたのでしょうか? そもそも参加者は何らかの「問題共有」に到達したのでしょうか?

何年もこの問題に取り組んでいる区民と、落下傘のようにやってきて参加する区民とでは話がかみ合いませんので、それぞれの問題点について肯定側と否定側のそれぞれから資料を出して何度も学習会を重ねたうえで、ワークショップすべきだろうと思います。

その学習会が[あさがやまちづくりセッション]かと少し期待していましたが、残念でした。

私が杉並区民としてのシビックプライドをかけて言っているのみならず、そのように熟議したうえでの小学校にしなければ「区内で一番伝統のある小学校」にはならないと思うからです。

 

関連論文はこちら

https://www.jstage.jst.go.jp/article/reportscpij/13/3/13_113/_pdf/-char/en

 

 

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*要望書に対する区の回答は以下の通り(下線とナンバーは筆者)。

 

 

要望書(2024年5月13日)につきまして、要望6について下記のとおりご回答いたします。

(要望書全体に対する回答については、また追って文書形式でご連絡いたします。)

           記

■あさがやまちづくりセッションについて

あさがやまちづくりセッション(以下「セッション」)の内容、進め方ですが、4月に配布したニュース以上の詳細については、現在検討・調整しているため、今後開催するテーマ自由型の初回でご説明することを考えています。

テーマ指定型については、1月22日の区長メッセージにおいて「阿佐谷地域のなかで重要な学校や区立施設に関する計画策定に向けた議論を展開するにあたっても多様な人々が出合い、学習し、共有する場として提案します」、「今後設置する学校改築検討懇談会や跡地活用に向けた検討とも、阿佐谷まちづくりセッションが並走、伴走しながら議論を深めていくことを目指します」としているとおり、振り返る会等を経て、セッションをより充実したものとしていくため、当初検討していたテーマ自由型に加えて、行政課題など区であらかじめテーマを指定する形式として追加で設けたものです。

主にテーマ自由型のテーマ決めを議題としたセッションを第1回としたうえで、セッションの全体像を示していくことも検討しておりましたが、セッションの準備、検討、調整を進めているのと並行して杉一小の改築検討懇談会(以下「懇談会」)を4月より開催していることに伴い、なるべく早い段階で杉一小の移転改築に向けた将来像について対話の場を設けたいことから、6月9日に開催する第1回はテーマ指定型の杉一小セッションとなりました。

土地区画整理事業や杉一小の移転改築を進めることは、すでに1月22日の区長メッセージ及びその後の議会答弁等において区民に広くお示ししています。懇談会は杉一小の移転改築における基本的な方針や基本設計についてご議論いただくために開催しており、各委員から様々なご意見を頂いています。一方、この間の対話の取組でも明らかなとおり、小学校に対しては、学校運営協議会委員やPTA役員、町会関係者などの懇談会委員のほかにも、地域住民や卒業生など幅広い方々がたくさんの思い、考え、アイディア等をお持ちであり、こうした懇談会に参加できない様々な方からご意見を伺い、よりよい学校を目指していく観点から、新たな試みとして懇談会とセッションとの連携を図っていきたいと考えているところです。

6月9日の杉一小セッションは、移転改築する杉一小がこういう学校になってほしいといった目指す学校像などについて参加者同士が議論しながらより多様な視点での意見やアイディアなどを出してもらい、今後の懇談会において報告・議論するなかで実現可能なものは反映することを目指して開催するものであり、この場で何かを決定するものではございません。

■「対話の継続」について

区としましては、昨年10月の「振り返る会」開催後、各種団体との複数回にわたる意見交換に加え、12月には広く区民に開かれた形でオープンハウスを3回行い、オープンハウスの中では誰もが参加でき、自由に意見交換できる時間を設けるなど、公開の対話の場を継続するとともに、その内容をホームページで公表しているところです。1月22日の区長メッセージ発表後においても貴会及び参加有志の皆様との意見交換を行っております。今後、杉並第一小学校の移転の是非を問うことを目的とした会については開催する予定はございません。

■「今後のよりよい学校づくり、地域づくり」「引き続き情報公開を進め、透明性の高いプロジェクトとなるよう取り組んで」について

区としてはこれまで行ってきた対話における様々なご意見も踏まえ、杉一小の改築検討懇談会やあさがやまちづくりセッションなどを通じて区民との対話のなかでよりよい学校づくり、地域づくりに最大限努める考えです。

ご指摘の点についてはセッションのほか今後進行する土地区画整理事業や杉一小の移転改築など個々の事業を含め、阿佐ヶ谷駅北東地区まちづくり全体のなかで取り組んでいくものです。具体的にいつ、どのような手段、手法でそれを行うのかについては現時点で決まっているものではございませんので、今後何らかの形でお示ししていくことを考えています。

 

上記の区からの回答はツッコミどころ満載ですが……

①2日後(6月9日)に[セッション第1回]がスタートするのに、現在検討・調整しているとはどういうことでしょうか。全体の方針決定も準備もできていない中でスタートするとは、どういうこと?

・今後開催するテーマ自由型の初回で、セッションの内容、進め方ご説明する予定であるにも拘わらず、それより前に「テーマ指定型」を開催するとは、どういうこと?

・内容、進め方は、説明するではなく、区民参加者とともに話し合うのではないのか?

・内容、進め方が決まっていないのに、6月9日の第1回をどうやって進めるつもりなのか?6月9日には、少なくともまず「本日の進行をどうするか」を区民参加者とともに話し合うべきでしょう。

②参加者募集時に、「テーマ指定型第1回」の設定意図を説明していないのはおかしいでしょう。

・地域住民や卒業生など幅広い方々への参加呼びかけをした形跡はないので、総じて、「回答」は後付けではないか?

・「懇談会は……開催しており、各委員から様々なご意見を頂いています。」というなら、懇談会では、当事者である委員が反対を表明していることを、セッション参加者に伝えるべきでしょう。懇談会とセッションとの連携を図っていきたいといいつつ、実際には当事者(圧倒的に移転に反対)を置き去りにして進めようとしているのは、当事者に失礼です。

③、④について、もちろん大いに反論がありますが、それは改めて、要望書全文に対する回答が到着した時点で取り上げ、区に対して再度疑問を突きつけていくこととします。

都市計画塾第2回:エリアマネジメントとは何か

 

 


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2024年5月19日コミュニティふらっと阿佐ヶ谷第4,5集会室にて

島田昭仁「都市計画塾」第二回がおこなわれました。

 

次回は

2024年6月23日 16:00-18:00阿佐谷地域区民センター第4集会室「都市計画審議会とは」。

 

前半は前回の「都市計画道路」の続きと質疑。

1.土地収用法の旧法と新法:住民参画規定のない旧法が適用されている。
2.地権者にとって必要な「公図」とは。残地の発生(阿佐ヶ谷は残地が多い)。





質疑は「第五次優先整備路線」から除外されることと、事業見直しの関係など。
 
 


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後半は「エリアマネジメントとはなにか」

東京のエリアマネジメントは「大丸有=大手町・丸の内・有楽町」の活性化を計画し、地権者である三菱地所が「まちづくり」を担う。

歩道のほとんどがビルの「敷地」であり、民間が自由に活用できる。

 

資料の出典はこちら。

https://www.omy-committee.jp/contents/wp-content/uploads/omy-guideline-2023.pdf

 

(新宿の事例)

 

 


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※質疑の前半3人の質問がマイクを通さなかったため、動画音声が聞き取りづらくなっています。質問者自身から要旨を寄せてもらったものを文末に掲載してあります。

 

エリアマネジメントの実際は、公開空地の活用。公開空地を取ることで、容積率が緩和される。ビル内のアトリウムなども「公開空地」に含まれる。

 

 

国交省HP

https://www.mlit.go.jp/common/001059393.pdf

 

 

エリアマネジメント団体が「負担した」費用に対して自治体から交付金が出る。

https://www.chisou.go.jp/sousei/about/areamanagement/r020521_setsumei.pdf

 

ここからは質疑を経て、その正確な回答も含めて、次回の前半に続きます。

次回は

2024年6月23日 16:00-18:00阿佐谷地域区民センター第4集会室「都市計画審議会とは」。

 

※質疑の前半3人の質問がマイクを通さなかったため、動画音声が聞き取りづらくなっています。質問者自身から要旨を寄せてもらいました。

 

☆1人目(阿佐ケ谷北東地区のエリアマネジメントの実際)

・阿佐ヶ谷ではエリアマネジメント団体がつくられている。
・任意団体(法人ではない)だが、なぜか区のサポートを受けている。イベントには職員も手伝いで参加。
・今後はエリアマネジメント懇談会?になる予定ということで、国の補助金も受けている。(ちなみに金額は2年で300万。主にコンサル料と思われる)
・住民が会員として誰でも参加する仕組みではない。
(名簿は「阿佐ヶ谷村」というHPで見られる。区もこれにリンクを貼っている)

阿佐ケ谷駅北東地区エリアマネジメント推進懇談会 阿佐谷村

・今まで講演会やイベントをやっているが、屋外のイベントで、たまたま通りかかった近所の人が参加しようとして断られたと聞いた。
・何をしようとしているのかわからないが、地区計画では旧欅屋敷の残った緑地*の手入れ、旧欅屋敷南側の砂利道の活用、杉一敷地=A街区**のセットバック部分の活用、ぐらいだろうか。

*地区計画緑地1号。これは、旧欅屋敷=B街区の西側で神明宮の参道に面した
2列くらいの残存樹木。河北病院(新築)の敷地の一部である。ちなみに緑地2
号はB街区西南角から旧相澤家の門あたりまで。これは相澤さんが私的に使う。
**A街区は島田さんの説明では、公開空地が設けられるのでその活用ではないか
ということでした。

 

☆2人目(交付金が発生する負担金の使途について *補足あり)

最後のスライドでは、エリアマネジメント事業に降りてくる補助金は、観光客などの外部からの来場者向けの施策(にぎわい?)に対するものばかりで、居住者が自分たちの住みやすい街にする「まちづくり」とは異なるものではないか。

この質問を受けて、もう一人の参加者の方の「このエリアマネジメントでは、居住者は、外来者向けのイベントでうるさいだけではないか」という質問につながったのではないか、と思っています。

終了後、島田さんに聞いて見たら、エリアマネジメントの補助金は建設省の予算なので
経産省予算のようにビジネス必須という訳ではないようです。

なので、ASAGAYA村?と別にエリアマネジメント団体を立ち上げて、補助金もらって、居住者のためのまちづくり、をやって健康のためになったから、これだけ医療費が減った、防災機能が高まって発災による被害想定額がこれだけ減った、みたいなBbyCの報告書を出せばよいのでは、とも思いました。
提出されたBbyCの報告書が気に入らなくても、補助金返せにはならないそうです。

 

☆3人目(大丸有のケースを各地に当てはめようとしていないか。公有地が含まれる場合はどうなのか)

・警備員の「負担金」で交付されるというのを聞いて、宮下パークを連想した。あれは渋谷区の公園であるが、東急不動産に管理されることで民間が恣意的に排除をおこなえる。

・22年12月の「さとことブレスト」で、ファシリテーターが用意したウォーカブルなまちづくりの例が、大丸有でストリートファニチャーやイベントを、というものだった。参加者は「杉並とはまったく違うし、こんなものは要らない」と一蹴したが、あちこちで同じパターンでやろうとしていないか。池袋のグリーン大通りとか。

・大丸有には都の東京国際フォーラムがエリア内にあると思うが、公有地・公共施設が入っている場合はどうなるのか。自治体がエリマネに参加することがあるのか。公有地を民間がマネジメントするのか。

 

 

 

杉並区が「あさがやまちづくりセッション」を開始します。

第一回は2024年6月9日です。

 

あさがやまちづくりセッションを開催します(6年4月15日)|杉並区公式ホームページ

https://www.city.suginami.tokyo.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/094/174/dai1_shiryo5.pdf

区長・担当各部署に要望書を提出しました。

2024.5.13(月)9時杉並区役所において、阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会・「阿佐ケ谷駅北東地区まちづくりを振り返る会」参加者有志の連名で、岸本聡子区長ならびに、まちづくり、教育などの担当課長4名に要望書と「1.13ワークショップ・プレゼン」第3弾を提出しました。

区長はあいにく不在。秘書課長の野澤さんにお渡ししました。

 

前回3.11提出の要望書に対する回答が再三要求したにもかかわらず遅延し、ほとんどこれまでの説明を繰り返すのみであり、同時に提出した区民からの声に対しては一切回答がなかったため、抗議と、さらなる要求項目を打ち出しました。

 

前回の要望書はこちら。

 

asakitas1.hatenadiary.jp

 

また、1.13「いっしょに描こう、杉一小の未来」ワークショップにおいて参加者が制作した「A街区・C街区」案については、区が「区民からはC街区に杉一小の第二校庭という案が出ているが、非現実的」と繰り返すため、「原風景の会の出した杉一小現在地建替え案においてC街区の位置づけは「第二校庭」ではない」「A街区に小学校建て替えは可能」と改めて担当課長に説明しました。

今後ワークショップ第二弾として、A街区の小学校建て替え案の実現可能性を立証する形でのブラッシュアップを行う予定です。

1.13ワークショップまとめはこちら。

asakitas1.hatenadiary.jp

 

 

以下、要望書の全文です。

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杉並区長 岸本聡子様

                                                             2024年5月13日

 

                                     阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会

                                  「阿佐ケ谷駅北東地区のまちづくりを振り返る会」参加者有志

 

 

 

                

要 望 書

 

阿佐ヶ谷の原風景を守るまちづくり協議会及び「阿佐ケ谷駅北東地区まちづくりを振り返る会」参加者有志が本年3月9日に提出した要望書に対して、4月16日「区長が拝読の上、所管課より回答いたします」とのご回答をいただきましたが、要望書提出から1か月以上も待たされた挙句届いた区の回答は、具体性・合理性に欠けるもので、従前と同じような言葉の繰り返しでしかなかったことを大変残念に思います。

また、3月9日の要望書は、1月22日の岸本聡子区長メッセージを受けて区長宛に提出したものですが、区長からの回答はいただけないのでしょうか。「対話の区政」のスローガンはどこに行ってしまったのでしょうか。

私たちは3項目の要望をしておりましたが、いずれについても、具体的・合理的なご回答をいただけておりません。

 

<要望項目1>「「見直しなき対話」ではなく、区民との本当の対話をすることを求めます。」について。

昨年の「阿佐ケ谷駅北東地区まちづくりを振り返る会」に集まった区民に約束した「対話の継続」が反故にされています。「あさがやまちづくりセッション」は限られた人数しか参加できず、また、杉一小移転が前提になっているので、「対話の継続」にはなりません。

 

<要望項目2>「「令和6年度予算案」における本件に関わる予算項目の使途を、小学校移転前提に限定せず、小学校現地建替えを含む検討や作業に使用できるよう対応することを求めます。」について。

今年度予算成立を受けて4月にスタートした「杉一小改築検討懇談会」では、当事者である委員から移転反対の声が引き続き大きく上がっています。移転前提で、5月視察、6月会議を実施し、その後すぐに業者選定というスケジュールでは、「丁寧に進めていく」ことにはなりません。

今年度予算は、まずは移転のリスク(低地・湿地、軟弱地盤、土壌汚染など)についての調査や研究に使うべきであると考えますが、そのようなことも含む検討を何故していただけないのでしょうか。

 

<要望項目3>「「換地の不公平性」についての疑問に誠実に答え、前区政の意思決定を検証することを求めます。」について。

「公平性を担保」という言葉を何回並べようと、その内容の説明がありません。路線価による試算、区の委託した不動産鑑定、A・C街区の賃料のベースとなった土地評価額のいずれもが、換地の不公平を立証しています。路線価による試算については、区内在住の公認会計士・税理士の方からも度々指摘されています。これらに対して区からの具体的・合理的な回答はいまだにありません。

 

私たちは、「対話の区政」を諦めることなく、以下、前回3項目及び追加の3項目を下記の通り要望いたします。

 

下記要望の主旨をご説明し区からの回答をうかがう「対話」の場を、5月24日までに開催することを求めます。

 

1.「見直しなき対話」ではなく、区民との本当の対話をすることを求めます。

2.「令和6年度予算案」(*すでに成立)における本件に関わる予算項目の使途を、小学校移転前提に限定せず、小学校現地建替えを含む検討や作業に使用できるよう対応することを求めます。

3.「換地の不公平性」についての疑問に誠実に答え、前区政の意思決定を検証することを求めます。

4.「総合的に勘案した結果」と何度も繰り返されていますが、その具体的な説明を求めます。

5.「この間行ってきた話し合いには何一つ無駄なものはなく」と何度も繰り返されていますが、これまでに、区民のどのような意見をどのように区政に取り入れたのか、また、今後どのように取り入れようとしているのか、具体的な説明を求めます。

6.「今後の学校づくり、地域づくりにつなげていくとともに、引き続き情報公開を進め、透明性の高いプロジェクトとなるよう取り組んで」の中身は、具体的には唯一「あさがやまちづくりセッション」を想定しているのか、それだけで十分と考えているのか、説明を求めます。

また、「あさがやまちづくりセッション」は、昨年の「阿佐ケ谷駅北東地区まちづくりを振り返る会」に集まった区民に約束した「対話の継続」になると、杉並区は考えているのか、説明を求めます。

 

(*上記要望項目6について追記)

「あさがやまちづくりセッション」の意図、内容、進め方は、杉並区広報を読んだだけでは不明です。

回答書には「貴会及び参加者有志の皆様を含めた阿佐谷地域の様々な方とともに、あさがやまちづくりセッションを通じて、今後の学校づくり、地域づくりにつなげていく」とありますが、「~とともに」と言うなら、区は区民の意見・知見を「リスペクト」して取り入れていくべきです。

「あさがやまちづくりセッション」の第一のテーマは、なぜ「杉並第一小学校移転改築の設計について」なのか、「あさがやまちづくりセッション」で杉一小について何かを決めるのか、杉一小については当事者である学校運営協議会との話し合いを尊重すべきではないのか、当事者の反対の声を封じ込め「まちづくり」のために我慢しろというのか、……など疑問と不信がたくさん存在する中、区民との相談なしに区だけの主導により「あさがやまちづくりセッション」が開催されようとしていることに、私たちは大きな不安と不信を抱かざるをえません。

 

最後に、区議会議員により提出されていた杉一小用地の仮換地に関する情報開示請求が一部不開示になったことに対する不服審査請求が4月23日岸本聡子区長により棄却されたことは、区民の知る権利を侵害するものであり抗議します。他の区民からも、同様の主旨の不服審査請求が出されているそうです。杉並区が誠実に対応されることを望みます。

本要望書に対する誠実な回答及び対応が見られない場合、私たちは区民の権利を行使し、住民監査請求も辞さないことを付記しておきます。

 

以 上

都市計画塾・始動!! 第一回は都市計画道路。第二回、第三回の告知も。

2024.4.20阿佐ヶ谷地域区民センターにて、いよいよ「都市計画塾」が始動しました!

当会代表・島田昭仁(工学博士・都市計画)が講師をつとめ、行政に対抗する知識を、当事者・住民に身につけてもらうための連続学習会です。

急な告知だったにも関わらず30名の方が参加し、活発な質疑が展開されました。

参加してくださった皆さん、ありがとうございます。

 

第1回のテーマは「優先整備路線とは何か」

杉並区では、補助132号線(西荻窪)、221号線(高円寺)が事業認可され、133号線(成田東)の計画などもあります。この根拠となっている東京都の「優先整備路線」とは?

第3次事業化計画と第4次事業化計画の違いは?第5次事業化計画はどうなる?

都整備と区整備の違いは?

一方、杉並区の「優先整備路線」(すぎなみの道づくり「主要生活道路」)とは?

防災のために必要という考え方には現在は疑問が生じている?

事業認可は取り消せる?

 

[第2回・第3回のおしらせ]

第2回のテーマは「エリアマネジメントとは何か」

■2024.5.19(日)19:00-21:00

■コミュニティふらっと阿佐ヶ谷第3・4集会室

■参加費:500円

テーマ「エリアマネジメント」の前に、冒頭に、第1回の補足をお話しします。

旧都市計画法で計画決定した都市計画道路の問題点、国や都からの補助金制度の問題、行政へのアピール(見直し要求)の仕方などについて、補足して説明します。

「エリアマネジメント」について詳しいことは、第3回にも引き続きお話しする予定です。

 

第3回のテーマは「都市計画審議会とは何か」

■2024.6.23(日)16:00-18:00

■阿佐ヶ谷地域区民センター第4集会室

■参加費:500円

 

区より、いよいよ「あさがやまちづくりセッション」が告知されました。

再開発などを懸念するすべての住民に役立つ連続講座に、是非ご参加ください。

 

第一回の動画はこちら(5本に分かれています)。


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https://www.youtube.com/playlist?list=PLEq873WrJqwAYm_WeGXfbOeFrVzTIFoE-

 

[お詫びと訂正]

・講演中(質疑)に「メトロポリタン構想」と言っているところは、正しくは「メガロポリス構想」でした。

・また、会場からの質問はうまく録音できておらずすみません。

 

当日配布資料の訂正版を掲載します。

p.5,6,17の図面の道路を表す矢印の位置及び路線名を訂正し、p.13に場所の注意書きを補足、p.16の都市計画道路図に路線名を補足しました。

当日の映写では細かいところが見えづらかったかと思いますので、こちらでご確認ください。

















原本の東京都の「東京における都市計画道路の整備方針(第4次事業化計画)」はこちら。

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/tokyo/iken_kohyo.html

優先整備路線(都・区)の地図一覧はこちら。

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/seibihosin/seibi_douro_yoji.htm

見直し状況はこちら。

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/tokyo/pdf/houshin.pdf

https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/tokyo/pdf/iken_kohyo_1213.pdf